くらし 令和7年度 主要な施策(要旨)(3)

◆(3)幸せを実現する生活環境づくり
(1)子育て支援について
令和7年度に、母子保健と児童福祉の2つの機能を統合し、各種相談などに対応する「こども家庭センター」を健康福祉課内に設置いたします。
センターの設置により、母子と児童福祉機能双方の連携の強化を図り、妊娠から子育てまで切れ目なく支援することで、すべての妊産婦と子育て世帯が、より安心して出産・子育てができる環境を整えてまいります。
また、これまでも妊産婦、子育て世帯に対して実施してきた子育て支援策を継続し、安心して子育てしたくなる町を目指して取り組んでまいります。

(2)医療・介護人材の確保について
全国的に病院での看護師不足が顕著になる中、本町においても、令和6年度には、看護師不足の影響から隠岐島前病院の入院病棟の再編が行われるなど医療・介護従事者の確保が大きな課題となっております。
令和7年4月に、介護事業所にUIターン者2名が就職するといった明るい話題もありますが、隠岐島前病院や介護事業所と協力し、職場体験の受け入れや養成校への訪問など人材確保に取り組んでまいります。

(3)高齢者福祉について
令和6年度に持続可能な介護サービス提供のため、将来を見据えた介護福祉施設の体制を示した福祉施設体制整備基本構想を策定したところです。令和7年度は、整備スケジュールや施設の規模などを具体化する基本計画を関係機関と策定し、構想の実現に向けて取り組んでまいります。
また、施設に入所している方が安心して生活ができる環境を整えるため、養護老人ホームみゆき荘や特別養護老人ホーム和光苑の老朽設備の更新を進めてまいります。
高齢者が住み慣れた地域で、元気で長く生活し続けることができるよう、医療機関や社会福祉協議会などと連携し、高齢者の自立支援、介護予防、重度化防止に取り組んでまいります。

(4)保健事業について
近年の社会環境の変化に伴い、健康に対する考え方や生活習慣、ライフスタイルも様々な形となるなか、町民の皆様が健康に暮らせる状態を維持していくことが重要であります。
各種健診(検診)、保健指導、健康教室の実施に取り組み、生涯を通じた健康づくりを推進してまいります。

(5)帯状疱疹ワクチンの接種について
国で議論されてきた帯状疱疹ワクチンの接種については、令和7年度から個人の重症化防止を目的とする予防接種法上のB類疾病に位置付けられ、定期接種として実施する方針が示されました。
接種費用の一部は町において補助することとしております。対象者は、65歳の方及び60歳以上65歳未満で基礎疾患を有する方ですが、5年間の経過措置として、70歳を基準に5歳刻みとなる方を加え、希望者が接種できるよう実施することとしております。
医療機関と連携して円滑なワクチン接種を進めてまいります。

(6)上下水道関係について
上水道関係では、浦郷地区内の老朽管路の更新を行い、耐震化率の向上を図り、また美田浄水場の臭気対策に向けた施設改修を行ってまいります。
下水道関係では、東部地区で施設の老朽化対策を行うとともに、美田・東部地区の施設集約を含めた広域化に向けた事業を継続し、浦郷地区において設備更新に伴う新規事業に着手してまいります。
また、下水道及び合併浄化槽の普及率及び接続率向上を呼びかけてまいります。

(7)リサイクル関係について
資源ごみの回収や島外搬出の取り組みにより、リサイクル率が向上するなど皆様のご理解とご協力を受けながら循環型社会の実現に取り組んでいるところであります。
リサイクル率は上昇してきましたが、県内他町村と比べますと低い状況ですので、引き続きリサイクル推進に向けて皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。

(8)新火葬場の整備について
夏頃には設計を完了し、秋から造成工事に着手することとしております。