くらし 認知症とともに いきいきと暮らせる岡山県へ(2)

■認知症はいつ、誰がなってもおかしくない身近なものです
●認知症とは
認知症とは、さまざまな病気により、脳の神経細胞の働きが徐々に変化し、認知機能が低下して、社会生活に支障をきたした状態をいいます。

認知症と軽度認知障害(※)の高齢者数は1000万人以上。高齢者の約3.6人に1人が認知症またはその予備群といえる状況です。
※記憶障害などの軽度の認知機能の障害が認められるが、日常生活にはあまり支障がないため、認知症とは診断されない状態

・65歳以上の高齢者における認知症の現状
(令和4(2022)年時点の推計値)

資料:厚生労働省「認知症および軽度認知障害(MCI) の高齢者数と有病率の将来推計」から政府広報室作成

●認知症は高齢者だけがなるものではありません
▽若年性認知症とは
65歳未満で発症する認知症を「若年性認知症」といいます。若年性認知症の人の数は全国で約3.6万人と推計され、今日、認知症は誰もがなりうると考えられています。

▽相談窓口
おかやま若年性認知症支援センター
【電話】086-436-7830
月~金曜10:00~16:00
(祝日、8/13~15、12/29~1/3を除く)
「おかやま若年性認知症支援センター」検索

●家族がつくった「認知症」早期発見のめやす
※出典:公益社団法人認知症の人と家族の会
日常の暮らしの中で、認知症の始まりではないかと思われる言動を、「家族の会」の会員の経験からまとめたものです。医学的な診断基準ではありませんが、暮らしの中での目安として参考にしてください。
いくつか思い当たることがあれば、かかりつけ医などに相談してみることがよいでしょう。

▽もの忘れがひどい
・今切ったばかりなのに、電話の相手の名前を忘れる
・同じことを何度も言う・問う・する
・しまい忘れ置き忘れが増え、いつも探し物をしている
・財布・通帳・衣類などを盗まれたと人を疑う

▽判断・理解力が衰える
・料理・片付け・計算・運転などのミスが多くなった
・新しいことが覚えられない
・話のつじつまが合わない
・テレビ番組の内容が理解できなくなった

▽時間・場所がわからない
・約束の日時や場所を間違えるようになった
・慣れた道でも迷うことがある

▽人柄が変わる
・些細なことで怒りっぽくなった
・周りへの気づかいがなくなり頑固になった
・自分の失敗を人のせいにする
・「このごろ様子がおかしい」と周囲から言われた

▽不安感が強い
・ひとりになると怖がったり、寂しがったりする
・外出時、持ち物を何度も確かめる
・「頭が変になった」と本人が訴える

▽意欲がなくなる
・下着を替えず、身だしなみを構わなくなった
・趣味や好きなテレビ番組に興味を示さなくなった
・ふさぎ込んで何をするのも億劫がりいやがる

●もしかしてと感じたときは、迷わず相談・受診しましょう
▽認知症に関する相談窓口
・おかやま認知症コールセンター
認知症全般の相談、問い合わせ等に対して、認知症介護経験者や専門家等が対応しています。
【電話】086-801-4165
日時:月~金曜10:00~16:00
(祝日、8/13~15、12/29~1/3を除く)

・地域包括支援センター
県内各市町村が設置しており、介護、福祉、医療などに関するさまざまな相談・支援を行います。お気軽にご利用ください。

・医療機関の利用
認知症のことが気になり始めたら、身近なかかりつけ医にご相談ください。医療機関の利用について、詳しくは県のホームページをご覧ください。

問合せ:長寿社会課
【電話】086-226-7326