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■田中の生きざまを描く「燃ゆる鏡獅子ー平櫛田中、木彫に捧ぐ血潮ー」
11月22日、市民会館を会場に、環太平洋大学ダンス部による創作ダンス「燃ゆる鏡獅子-平櫛田中(ひらくしでんちゅう)、木彫に捧ぐ血潮-」が披露されました。これは、8月に開催された全日本高校・大学ダンスフェスティバルで特別賞を受賞した作品で、本市出身の彫刻家平櫛田中が22年の歳月をかけて完成させた代表作「鏡獅子」の制作過程をイメージし、田中の創作にかける情熱や鏡獅子の持つ迫力が、随所に表現されています。
平櫛田中美術館に足を運び、実際に鏡獅子を見てダンスに落とし込んだという小澤尚子(おざわしょうこ)監督は「原作のイメージを崩さず、田中が人生をかけて制作した鏡獅子の迫力を踊りでどのように魅せるか試行錯誤しました。作品終盤の田中と鏡獅子が対峙(たいじ)する場面に、田中の制作に対する思いを重ねながら見てほしいです」と語ります。
演技の中では、空中交差などアクロバティックな動きも取り入れられており、今春まで県立井原高校の男子新体操部として全国の舞台で活躍した、波田地陸人(はだちりくと)さんと福田悠斗(ふくだゆうと)さんの2人も、その躍動感を支えています。凱旋(がいせん)の舞台となった波田地さんは「なじみ深い鏡獅子を創作ダンスという形で伝えることができて、とても良い経験になりました」、福田さんは「井原での演技はやはり気合が入ります。今後も鏡獅子にダンスで命を吹き込んで“生きた鏡獅子”として表現していきたいです」とそれぞれに語ります。
創作ダンスという新たな切り口によって、田中作品の魅力が今後さらに広まっていくことが期待されます。