- 発行日 :
- 自治体名 : 岡山県井原市
- 広報紙名 : 広報いばら 2025年11月号
■地域とともに育む場所第三の居場所〝サードプレイス”
人とのつながりが希薄になりつつある現代社会で、家庭、職場・学校に次ぐ第三の居場所として〝サードプレイス”の重要性が高まっています。そんな中、市内にも同様の役割を担う施設が開設されています。
今年4月にオープンした「ユースセンターいばら」は、中学生以上の子ども・若者の〝サードプレイス”として、利用が増えています。運営をする地域おこし協力隊の佐藤千夏(さとうちなつ)さんは「目的なく来ることができる、自由な場であることが特長です。若者にとって居心地の良い場所であると同時に、やりたいことを後押しできたり、地域と関わることができたりするような場にしていけるよう、今後はイベントなども企画しながら、さらに充実した施設にしていきたいです」と語ります。
9月には気軽に立ち寄れる地域の〝サードプレイス”として、井原町商店街の空き店舗を改装した駄菓子屋「トモツクの秘密基地(トモキチ)」がオープンしました。運営する井原町商店街と地域の未来を共に創る会(トモツク会)会長の村上匡徳(むらかみまさのり)さんは「学校帰りの子どもたちが集まるだけでなく、店員を地域のお年寄りが交替で務めることで世代間の交流も生まれ、にぎわいを見せています。今後もさまざまなイベントを企画し、有効活用しながら、地域の交流拠点にしていきたいです」と意気込みます。
自由な居場所であるだけでなく、地域とのつながりも生み出す〝サードプレイス”。今後もさらなる広がりが期待されます。
