- 発行日 :
- 自治体名 : 岡山県高梁市
- 広報紙名 : 広報たかはし 2025年5月号(247号)
◆地域が一体となって子育てに取り組むまちへ
「高梁市こども計画」は、地域の様々な取り組みによって支えられています。
◇地域の垣根をなくした「つながりの場」でありたい
NPO法人発達支援ネットワークつむぎ
社会福祉士 粟村(あわむら)昂平(こうへい)さん
様々なこどもたちや大人がともに過ごす場所をつくりたいとの思いからみんなの食堂「たまりば」を令和5年1月からしています。
ご飯を食べるだけでなく、勉強したり、遊んだりと自由に過ごす空間を心掛けており、現在は月に1回を目安に活動しています。開設当初は20人程だった参加者が、今では毎回40~50人程の方に参加いただけるようになりました。
こどもたち同士のつながりもですが、保護者同士、ボランティア同士など様々なつながりができる場を目指しており、それが結果として地域のこどもたちの健やかな成長へ結びついていると感じています。こどもだけでなく、保護者の悩み相談など大人の方も歓迎していて、この「たまりば」に参加した全ての人がつながりを感じていただきたいです。
◇地域ならではの安心した子育ての環境があります
湊(みなと)優馨(ゆうか)さん(落合町阿部)
長女の妊娠時、保健師さんから市の様々な妊娠・子育て制度を説明してもらった中で「ママ・サポート119」を紹介されました。夫の転勤で高梁へ来て身内もおらず、長男も小さいため不安も多かったですが、緊急時は119番へ電話をすれば救急車が来てくれるということがとても安心材料になりました。また、高梁には分娩施設はありませんが、妊娠8ヵ月目までは市内のクリニックで診てもらい、そこから分娩ができる市外の施設を紹介してもらえたので、あまり不自由なく出産まで迎えられたと思います。
最終的には帝王切開での出産だったので、救急車の利用はありませんでしたが、高梁に住みながらでも安心して出産できるということが嬉しかったですし、これから出産を迎えられる人にはぜひ「ママ・サポート119」に登録していただければと思います。
◇こどもの安全と笑顔を守りたい
川上地域 協働活動サポーター
実森(さねもり)孝士(たかし)さん(川上町地頭)
協働活動サポーターとして学校内外での活動のサポートやこどもたちの安全を守っています。その一環でこどもたちの登校見守り活動を行っています。見守り活動自体は今年で12年目になりますが、今では毎朝の日課となっていて、こどもが毎日安全に笑顔で登校して欲しいという思いからこれまで続けてきました。こどもたちはみんな元気に挨拶をしてくれてとても可愛いですし、癒しとなっています。また、毎年小学生が私たちへ感謝のお手紙をくれるのが本当に嬉しくて活動の励みになります。
こどもの交通事故などのニュースを見かけることがあり、大人が「防ぐ」「守る」必要を強く感じています。これからも体が動く限りは地域の宝であるこどもの健やかな成長を見守っていきたいと思っています。
◇こども計画の策定に当たって
一人一人が輝き、希望を持てるような高梁市に
「高梁市子ども・子育て会議」生田(いくた)夏実(なつみ)会長
こどもたちが健全に楽しく、希望を持ってもらえるようにとの思いで、市内外のこどもに携わる方々と共に「高梁市こども計画」の策定に取り組んでまいりました。本市は急速な人口減少が進んでおり、財源・人材不足など多面的な課題を抱えています。そのような状況で、若者やこどもたち、高梁に住む皆さんが幸せを感じられるために、計画に沿った取り組みを進めていきたいと考えています。また、本計画を進めていく上で市民の皆さんのご理解とご協力は欠かせないものとなります。皆さんに本計画を知っていただき、ご意見をいただきながらつながりを広げ、地域が一体となって、これからも計画を最大限達成するべく、引き続き取り組みたいと考えています。
私も小児科医として、また、市民のひとりとしてもサポートさせていただきますので、皆さんよろしくお願いします。
今月号で紹介した取り組み以外にも、高梁市こども計画に基づく様々な取り組みは市ウェブサイトで紹介しています。
今後も地域の皆さんとともに、「高梁市こども計画」に沿った取り組みを進めていきます。