文化 歴史美術館特別展「没後50年 清水比庵ーその作風の原点ー」

10月4日(土)~12月8日(月)
高梁市出身で高梁市名誉市民の清水(しみず)比庵(ひあん)(1883-1975)は、歌・書・画が三位一体となったおおらかな作風で多くの人に愛された歌人です。旧制高梁中学校(現在の岡山県立高梁高等学校)時代から短歌に親しみ、京都帝国大学(現在の京都大学)を卒業後、司法官や実業界を経て1930年には日光町長に就任します。町長を退職すると制作に没頭し、川合(かわい)玉堂(ぎょくどう)や小林(こばやし)和作(わさく)、桑田(くわた)笹舟(ささふね)といった芸術家との交流を深めます。
1966年の宮中歌会始では召人(めしうど)に選ばれ、「ほのぼのとむらさきにほふあさぼらけうぐひすのこゑやまよりきこゆ」と詠んだ歌は高い評価を受けます。
しかし彼の生涯は、大学在学中に病を患い九死に一生を得たり、妻鶴代(つるよ)が急死するなど、必ずしも順風満帆ではなく、このことが作風にも影響を与えたと考えられます。
本展は、2025年が比庵の没後50年となることを記念して開催するもので、比庵の作品に加え日記や書状からその生涯を見つめ、独特の作風が生まれた背景を探ります。

入館料:一般500円、65歳以上・高校・大学生300円、中学生以下無料

問合せ:高梁市歴史美術館
【電話】21-0180(火曜日休館)