- 発行日 :
- 自治体名 : 岡山県高梁市
- 広報紙名 : 広報たかはし 2025年10月号(252号)
■若者が魅力を感じられる高梁市を
9月17日、これまでの活動や今後について「高校生みらい共創課」の高校生が市役所内で報告を行いました。
これまで、市役所内の関係課や地域の活動団体、地域の皆さんと話をする中で、市の現状と課題に対する理解を深め、自分たちが取り組むテーマを『若者が魅力を感じられる高梁市』に設定。目指す姿に迫るための方策、課題解決策の提案に向けて活動している状況を発表しました。
◆高梁高校チーム
活動テーマ『観光で活気ある高梁市に!』
◇修学旅行先を高梁市に
現在、台湾からの修学旅行生の誘致を目指し、企画書の作成を進めています。この半年間で地域へ出向き、皆さんから様々なことを教えていただきました。この経験をもとに、魅力的な場所がたくさんある高梁市へ来ていただけるようなプランを作りたいと考えています。また、「修学旅行」がテーマなので、楽しみながらも学んでいただけるように意識して作成しています。
「台湾」をターゲットにしたのは、高梁高校は台南市、高梁市図書館では高雄市と交流があったため、その繋がりを生かしたいと考えたからです。現在の目標としては、年間で40~60人規模の5~6団体での誘致を目指しています。さらに、この企画を皮切りに台湾以外にも広げていき、関係人口の拡大に繋げていきたいと思っています。
今後も、高校生みらい共創課として、高校生ならではの視点や夢を持った考えを出していきたいです。また、自信を持って、高校生らしさを武器に若者が魅力を感じられるまちづくりの一端を担えるよう取り組みます。何よりも、このような場で活動できていることをチャンスと捉え、自分たちが楽しみながら活動していきたいと思っています。
◇廃園カフェをつくろう
私たちのチームは、市外から来ているメンバーもいて、高梁市について知らないことも多かったのですが、高校生みらい共創課の活動を通じて高梁市の魅力を地域のたくさんの人に教えていただき、知ることができました。そうして様々な経験を積んでいきながら、「若者が魅力を感じられる高梁市」を課のテーマに決めて活動を進めています。そして現在、市内の各幼稚園・保育園が廃園となっている中で、使われなくなった幼稚園をカフェとして跡地活用したいと考え、直近では、年内にカフェをメインとした廃園でのイベントを行う予定で準備しています。課のテーマに合うよう、10代~20代の若い世代が楽しめ、廃園の活用ということで、園・学校をイメージした、来た人に当時の子ども時代を思い出せるような工夫をしたいです。また、今後はカフェメニュー作成やコースター制作などもできる体験型のイベントも企画していきたいと考えています。
高梁市は子どもの数が減っていますが、だからこそ若い世代が魅力を感じられるまちを目指して、様々な取り組みを行い、まちを盛り上げていきたいと思います。
◆高梁城南高校チーム
活動テーマ『20代が楽しめるまちづくり』
◇教育のまち「うかん」で大人の里山留学を
当初は、高梁市について知らないことばかりで、市役所の仕事も全く分からないところからのスタートでした。この半年間で、会議や現地での活動を通じて、地域の皆さんに様々なことを教えていただき、貴重な経験を積むことができました。
現在、私たちのチームでは移住促進・関係人口拡大をゴールに据え、「20代が楽しめるまちづくり」をテーマに活動しています。具体的には、昨年度から吹屋地区で行われている移住体験プログラム「大人の里山留学」が、今年度から有漢地域でも展開されると聞いたので、そこに参画し、里山留学の参加者と地域おこし活動を行いたいと考えています。有漢では、元々保育園留学などの取り組みが積極的に行われていたため、地域の皆さんがどのような工夫をされているのかをお聞きしながら、将来的には他地域でも展開できる取り組みを行っていきたいです。
今後は、市に貢献できるよう活動していくことはもちろんですが、「高校生だから」「子どもだから」という言い訳をせず、逆に高校生ならではの視点で、「何ができるのか」「求められているのか」ということを重点に置き、高梁市の良さを市内外に広げていきたいと考えています。
■高校生みらい共創課の概要
構成:特任職員12人(行政組織と同様に課長、課長補佐、係長の役割を設け、それぞれに責任をもって活動しています)
・県立高梁高校 2年生6人(普通科)
・県立高梁城南高校 2年生6人(電気科、デザイン科、環境科学科各2人)
活動:各学校の「総合的な探究の時間」等を活用し、週1回2時間程度の活動
※活動は、「総合的な探究の時間」の単位として認定
場所:高梁市役所2階
高校生みらい共創課は、来年1月下旬に成果発表報告会を予定しています。今後も地域の皆さんの力をお借りしながら事業を進めていきたいと考えています。
ひたむきに夢に向かって頑張る高校生の応援をよろしくお願いします!
