くらし [コラム]消費のアドバイス(第108回)

◆遺品整理を頼むときの事業者選びは慎重に!
◇事例
(1)亡き父の遺品整理のため、ネットで探した回収事業者に電話で依頼した。当初、20万円ぐらいかかると聞いていたが、作業後に料金は30万円と言われた。見積書はもらっていない。(60歳代)
(2)亡き父宅の不用品処分を事業者に依頼した。大切な書類などは残しておく約束が、アルバムや回線のつながっている電話機まで処分された。事業者に苦情を申し出たが、ゴミ処理場に運搬済みで取り戻せないと言われた。(60歳代)

◇アドバイス
・遺品整理サービスに関する作業内容や料金はさまざまです。必ず複数の事業者から見積もりをとり、契約内容や料金を比較しましょう。
・契約をするときは、作業日、具体的な作業内容、料金、支払方法、解約料などについて確認しましょう。作業時には思いがけない追加料金を請求されることもあるので、事前に確認するようにしましょう。
・遺品や住まいの不用品を廃棄物として収集・運搬する事業者は、市町村からの委託業者か、市町村長から「一般廃棄物処理業の許可」を受けている必要があります。無許可事業者による不用品の処分は法律違反となり、不法投棄などにつながりかねません。市町村の窓口に照会するなどして事業者選びは慎重にしましょう。
・遺品の買い取りには古物商許可が必要です。依頼時は古物商許可証や行商従業者証を確認しましょう。
・大切な遺品が誤って処分されないよう、残す物と処分する物を明確に分け、可能な限り作業に立ち会いましょう。

困ったときは、消費生活センターなどにご相談ください。
・赤磐市消費生活センター【電話】955-4783(平日午前9時~午後4時)
・消費者ホットライン【電話】188(土日祝もつながります)

問合せ:くらし安全課