- 発行日 :
- 自治体名 : 岡山県鏡野町
- 広報紙名 : 広報かがみの 2025年11月号
■「とにかくやってみよう!」
「英語って何でせんといけんの」
英語の面白さを分かっていなかった私は、ずっとそう思っていた。
私の母は、英語が大好きだ。よく海外に旅行に行ったり、休みの日には外国人の友だちと楽しそうに料理をしたりしている。
そんな楽しそうにしている母を毎日のように見ても、他人事に捉えていた。母にとって英語は、仕事のひとつであるし、趣味なのだと思う。
そんな時に『英語指導パワーアッププロジェクト』という研修に参加することになった。行く前は正直とても足取りが重かった。
しかし、いざ行ってみると、ALT(Assistant Language Teacher:外国語指導助手)の先生方が、私の伝えようとしていることを一生懸命笑顔で聞いてくれた。何よりも自分の話したいことが伝わった瞬間がとても嬉しかった。
「楽しい!」
研修のとき、自然とそう感じている自分がいた。
そして、研修中とても印象的だった言葉がある。それは、「失敗を恐れないで」という言葉だ。人生で何度も聞いたことのある言葉だが、特にその時、自分の心に響いた。
「失敗しても良いから、とりあえずチャレンジしてみよう」
英語を積極的に話すという挑戦をしたことで、英語の面白さに気づくことができた。
これから生きていく上で人生を豊かにするとても大切な気持ちだと思う。
だから、奥津小学校の子どもたちにも、いろいろな人と出会って、いろいろな経験をしていってほしい。そのためにまず私がそういう大人・教師になりたいと思っている。
奥津小学校では、二人のALTの先生が英語を指導してくださっており、私も一、二年生に英語を教えている。その中で今日の授業何しようかな、どんなことをしたら子どもたちが楽しんで英語を学べるかなと悩みながら、授業を考えている。
「葉月先生!英語の授業、次いつあるん?」
英語の授業があまりにも楽しくて、次いつあるのかを私に聞くくらい、一、二年生は英語が大好きになってきている。この子どもたちとの会話が、私はとっても嬉しい。
今思えば、母は英語力という最強の武器を使っていろいろな人と巡り会い、いろんな刺激をもらっていたんだなと思う。
今まで気づいていなかったが、英語は、自分と世界中の人をつなぐ架け橋のような、自分の知らない世界に連れて行ってくれる魔法の語学なんだなと私は感じた。
苦手意識があった英語に挑戦したからこそ、この大事なこと、新しい景色を見ることができたと思う。
これからも奥津小学校の子どもたちと、困難なことがたとえあったとしても、「とにかくやってみよう!」のチャレンジ精神で取り組んでいきたい。
鏡野町生徒指導推進連絡協議会
奥津小学校 小椋 葉月
