くらし 村に新しい挑戦の場「西粟倉事業協同組合」が誕生しました

■村に新しい仕組みがスタート
村で、新しい雇用のかたちをつくる取り組みが始まりました。今年4月、村内7事業者が集まり「西粟倉事業協同組合」を設立し、6月から活動をスタートさせています。村の産業を支える現場では人手不足が大きな課題となってきましたが、この組合を通じて人材を採用し、必要に応じて事業者に派遣する仕組みを整えました。

■働く人に安心を、事業者に力を
現在は1名の職員が採用され、林業と観光業を行き来しながら働いています。職員は正社員として社会保険に加入し、安定した収入を得ながら地域活動にも関わることができます。村内の事業者にとっても、季節ごとに変化する人手需要を補える新しい仕組みとなり、雇用の安定と事業継続の両立に寄与することが期待されています。

■行政の役割と支援体制
組合の設立にあたり、行政は国の交付金制度を活用し、職員給与の一部を補助するなど、運営の下支えを行っています。これは単なる事業者支援にとどまらず、「村で安心して働き続けられる環境をどう整えるか」という課題に対し、地域と行政が一体となって挑む取り組みです。

■担い手を呼び込み、地域全体で支える
さらに組合は、地域に暮らす人だけでなく、外から新しい担い手を呼び込む活動にも力を入れています。役場からの委託を受けて大阪での合同採用イベントを開催し、村の多様な事業者が一緒になって働き手を募集するなど、単独の組織を超えた「地います。今後も村との協働により、外から新しい担い手を呼び込む活動に力を入れていきます。

■未来に向けて
私たちが目指すのは、安定雇用の創出と働く選択肢の拡大を通じて、若者や移住者に選ばれる村へと歩みを進めることです。林業や観光といった基幹産業に加え、商工業や加工業といった多様な分野をつなぎ合わせ、地域経済が循環する姿を描いています。その実現のための「手段」が今回の制度であり、組合の活動です。
この取り組みは、村の将来を支える大切な一歩です。雇用の場を広げ、人と産業がつながる村づくりを進めていくために、地域一体となって取り組んでいきます。

問合せ:
産業観光課
西粟倉事業協同組合【E-mail】[email protected]