- 発行日 :
- 自治体名 : 広島県庄原市
- 広報紙名 : 広報しょうばら 2025年6月号(No.243)
市内のイベントやまちの話題をお届けします。
No.1 たたら製鉄の技と心を伝承
■古代たたら鉄づくり体験・5/10~11
国営備北丘陵公園で「古代たたら鉄づくり体験」が開催され、約140人が参加しました。
たたら製鉄は、粘土で築いた炉(ろ)で大量の木炭を燃焼させ、砂鉄を投じ、純度の高い鉄を作り出す製鉄法で、日本刀の原材料である純度の高い鉄「玉鋼(たまはがね)」を作り出すことができる、世界でも貴重な製鉄法です。
当日は「日刀保(にっとうほ)たたら」の皆さんの指導の下、2日間を掛けて体験会が行われました。
参加者は炉の構築や乾燥、炉に木炭や砂鉄を入れる作業、昔ながらのふいごによる送風を体験。約10時間の操業後、最後に炉を崩して出来上がった玉鋼の原材料となる鉄の塊「鉧(けら)」が取り出されると、参加者から大きな歓声と拍手が上がりました。
No.2 帝釈峡観光シーズンの到来
■帝釈峡湖水開き・4/27
帝釈峡神龍湖の観光シーズンの幕開けとなる「第57回帝釈峡湖水開き」が開催され、市内外から約2千人が参加しました。
当日は、神龍湖の湖水と観光客の安全を祈願する神事が関係者のみで行われた後、2隻の龍船が煙を吐きながら登場し、観客を盛り上げました。
また、トレイルセンターしんりゅう湖前では、トランペット鼓隊による演奏、5団体によるよさこい共演、福餅まきなどのステージイベントが行われました。その他出店ブースやカヤック体験、花面(はなづら)公園バスツアーなど、国定公園内で楽しめるイベントが開催されました。
来場者は「2隻の龍船パレードが大迫力だった」と興奮して話し、新緑の帝釈峡を満喫していました。
No.3 吾妻山に春を告げる催し
■春の草花ウォッチング・4/29
比和自然科学博物館主催の「春の草花ウォッチング」が吾妻山で行われ、34人が参加しました。
当日は、爽やかな春の木漏れ日が差す中、吾妻山の麓(ふもと)でオキナグサの群生を観察した後、旧吾妻山ロッジ付近に移動して草花の観察を行いました。参加者は、講師の解説の下、吾妻山でよく見られる高山植物のダイセンキスミレをはじめ、約40種類以上の可憐な草花を確認しました。
参加者は「スミレの特徴の解説のおかげで、種類の見分け方がよく分かった。また、花が終わるとお爺さんの頭髪のような綿毛ができることから、オキナグサと名付けられた草花など、花の名前の由来の解説も大変勉強になった」と話しました。
No.4 毎日を安全に過ごすために
■高野小学校交通安全教室・4/25
高野小学校で交通安全教室が開催され、全校児童が参加しました。
当日は、庄原地域交通安全協会高野分会の協力により、グラウンドに信号機が設置され、庄原警察署地域課の前田育男(まえだいくお)警部補の指導の下、1・2年生が横断歩道の渡り方を学びました。
また、3年生以上の児童は、実際に自転車に乗って狭い道や車両が止まっている道路での走行を体験し、危険な箇所などを確認していました。
交通安全について学んだ児童は「横断歩道では、信号だけでなく車もしっかり見るようにしたい」と話しました。
No.5 頭の体操ゲームとして
■健康麻雀・5/9
総領保健福祉センターで、健康麻雀(マージャン)が開催され、10人が参加しました。
健康麻雀は、年齢や性別を問わず、多くの人に集まって楽しんでもらうことを目的に、市社会福祉協議会総領地域センターと総領自治振興区が毎月第2金曜日に開催しているイベントです。
当日は2卓に別れ、初心者には説明しながら行われました。頭を使いながらコミュニケーションも取れ、男女とも笑顔があふれる中で麻雀を楽しみました。
地域福祉コーディネーターの山坂(やまさか)さんは「初心者の人も大歓迎。男女問わず、わいわいと楽しい時間を過ごしてもらいたい」と話しました。
No.6 シイタケでつながる地域の輪
■原木シイタケ植菌体験・4/27
八鉾自治振興センターでシイタケ栽培講座が開催され、地域内外の大人12人、西城小3年の児童10人が参加しました。
当日は、最初に同地域でシイタケ栽培をしている高齢者部の中島章伸(なかしまあきのぶ)さんたち講師から、シイタケがどうやって生えるかを教わり、次にドリルや金づちなどを使って原木に種菌(たねきん)を植え付ける植菌(しょっきん)作業に取り組みました。終了後には、収穫体験も行い、参加者全員で約13キロのシイタケを収穫しました。
参加した児童は「家で見たことがあったけど植菌するのは初めてで楽しかった」と話し、参加者も「子どもと一緒に作業をすることで元気をもらえた」と笑顔で話しました。
No.7 赤いサイロが復活!
■サイロ復活に伴う除幕式・5/5
市内の企業や県立広島大学の関係者で組織した「しょうばら・学びのまちづくり委員会」が、七塚原のシンボル「赤いサイロ」の修復を行い、完成したサイロの除幕式が県総合技術研究所畜産技術センターで行われました。
これは築60年を経過し、色あせていた七塚原のサイロを修復したもので、資金はクラウドファンディングで募りました。クラウドファンディングでは目標の160万円を上回る約240万円の支援があり、多くの皆さんの協力のもと修復が実現しました。
当日は、同委員会を中心に関係者が除幕式に参加。同日に行われていた七塚原写生大会の参加者が見守る中、除幕が行われ、赤いサイロの復活を祝いました。
問合せ:行政管理課広報統計係
【電話】0824-73-1159【FAX】0824-72-3322