- 発行日 :
- 自治体名 : 広島県庄原市
- 広報紙名 : 広報しょうばら 2025年7月号(No.244)
庄原血管生き生きプロジェクト 高血圧について
■血管とは?
血管は、体全体にくまなく酸素や栄養素を運び、不要な老廃物などを体の外へ運び出すために、常に働き続けています。
体中に走る血管は、太さも形も機能もさまざまです。一番太い血管は、直径約3センチの大動脈(だいどうみゃく)で、外膜(がいまく)、中膜(ちゅうまく)、内膜(ないまく)の3層で構成されています。心臓から送り出された血液は大動脈から枝分かれしながら直径0.5ミリ前後の細動脈(さいどうみゃく)、さらに細い毛細血管を通って体の隅々まで運ばれます。
■血管の異常が病気を招く
そのような働きをしている血管が、詰まったり破れたりしてしまうと、酸素や栄養素が細胞に十分に届かなくなってしまいます。特に心臓や脳で起こると、脳卒中や心臓病など命にかかわる深刻な病気を招く恐れがあります。
血圧は、血液が血管の内壁を押す力。高血圧は、何らかの原因で血液の量が多くなったり、流れにくくなって血管の内壁にかかる圧力が高くなっている状態。血管に負担がかかっているんだよ!
そのままにしておくと…
血管に強い負担がかかって、硬くなり厚くなり(動脈硬化)、深刻な病気(脳卒中・心臓病・腎不全など)を招くことになるんだよ。
糖尿病は、血液中にブドウ糖があふれる病気。ほとんど症状はないけど、体の中ではブドウ糖が確実に血管や神経を傷つけているんだよ!
そのままにしておくと…
し(神経症状)
め(目の障害)
じ(腎臓障害)
になる危険性が大きいんだ。
■本市の取り組み
本市の国民健康保険医療費を占める割合では、糖尿病、高血圧が上位となっています。また、特定健康診査の結果では、血圧、血糖、血中脂質の所見を併せ持つ人の割合が高いことから、糖尿病、高血圧を予防するための取り組みを重点的に推進しています。
図:千人当たりレセプト件数(令和4(2022)年度・外来)
■一人一人に取り組んでもらいたい行動
イキイキした血管を保つことは、健康維持の秘訣です。一人一人が意識し、取り組みましょう!
・規則正しい生活習慣を心がける
・生活習慣病や健康について、家族みんなで考える
・普段から家庭で血圧と体重を測定する
・減塩に興味をもち、減塩を心掛ける
・栄養成分表示を見る
・特定保健指導や予防教室に参加する
令和6年度には「庄原血管いきいきプロジェクト」として、ポスターやチラシを希望があった各事業所へ配布しました。また、市内で行われるイベントで血圧測定や体組成測定を行うなど、さまざまな機会で糖尿病、高血圧を予防するための啓発を行っています。
問合せ:保健医療課健康推進係
【電話】0824-73-1255