- 発行日 :
- 自治体名 : 広島県安芸高田市
- 広報紙名 : 広報あきたかた 令和7年6月号
■いつか来るかもしれない災害時 一人一人ができること
こんにちは。市長の藤本悦志です。
私たちが暮らす自然豊かなこのまちが、洪水や土砂崩れなどの自然災害と隣り合わせであることを、どれだけの方々が日々心に留めて生活しているでしょうか。
本市に甚大な被害をもたらした令和3年8月豪雨からもうすぐ4年を迎えます。当時、市内には激しい雨が降り続き、吉田町の中心部を流れる多治比川が決壊。甲田町や美土里町では3時間降水量が観測史上1位を記録するなど、平成30年7月豪雨を超える記録的な大雨となりました。
これらの頻発化する災害に対し、改めて私たち一人一人が日頃からできることを考えていただきたいと思います。災害に強いまちづくりには、「平時からの備え」と「相互に助け合える地域づくり」が重要です。平時からの備えとは非常時持出品の準備に留まらず、「身近に災害があることを知る」、「災害が起こったらどうなるのかをイメージする」ことです。そして、自分の命や大切な人の命を守るにはどうしたらいいのかを皆で考え、話し合い、訓練を重ねていくことが大切です。
一方で災害から市民の皆さまの命と財産を守ることは、私たち行政の大切な使命です。防災のためのインフラ整備や避難所の環境改善、災害時の情報収集・伝達力の強化など災害に強いまちをつくっていきます。
これから出水期を迎えます。それぞれができる備えを意識して生活していきましょう。