くらし 『は~い農業委員会です』vol.6~女性農業委員のチカラ、農業のミライを見つめる~

江田島市農業委員会は農業委員9名・農地利用最適化推進委員15名で構成され、農業地域振興のため、農地利用の最適化活動を行っています。農業委員会における委員の活動を広く市民の皆様に知っていただくために、インタビュー形式で掲載します。第6回目は、清水正子(しみずまさこ)委員(77歳)です。
清水さんは、こどもの保育園入園をきっかけに農業協同組合に就職し、以来32年間、地域の農業者とともに歩みながら、定年まで勤め上げました。「農協の仕事は本当に居心地が良かったんです。仕事で泣くようなことは一度もありませんでした。」と、にこやかに振り返ります。地域と農協の関係はとても密接で、農業だけでなく、家電の販売、年金の手続き、保険や金融業務まで幅広く任せてもらうことで、農家の方々と深い信頼関係を築いてきました。「みなさん本当に優しい方ばかりでした。」と、感謝の気持ちは今でも忘れられないそうです。
現在は、農協で培った豊かな経験と人脈を生かして農業委員として活躍されており、自身の畑ではトマト、トウモロコシ、カボチャなど、季節ごとに旬の野菜を露地植えで育てています。一晩でぐんと大きくなる作物の姿に、毎日驚きと喜びを感じながら畑に立つのが日課です。
また、隣に住む娘婿が定年を迎えたのを機に、一緒に野菜作りをしています。畑を通じて家族との新しい時間も楽しんでいます。
「農地や農業のことで悩んだら、気軽に相談してくださいね。」と語る清水さん。長年の経験と人とのつながり、そして今も現役の″畑の担い手″としての目線が、地域の農業を支える大きな力となっています。
「農業は誰かの暮らしを支える仕事。女性にも、もっと前に出てきてほしい。」地域の農地を守るため、そして未来の担い手を育てるために、清水さんは今日も、畑と地域にまっすぐ向き合っています。

問合せ:農業委員会事務局
【電話】0823-43-1645