- 発行日 :
- 自治体名 : 広島県江田島市
- 広報紙名 : 広報えたじま 第250号(令和7年8月号)
「つむぐ通信」では、地域おこし協力隊員が、月替わりで活動内容やイベントなどのお知らせ、地域おこしに関する企画や提案を紹介していきます。
■江田島市地域おこし協力隊
国際交流支援員:大方芳恵
観光事業総合プランナー:山田京子
オリーブブランドクリエーター:鉄増千夏
里海コーディネーター:向井綾香
facebookで情報を発信しています
HP検索:江田島市地域おこし協力隊
■今月は大方芳恵さん
こんにちは、地域おこし協力隊国際交流支援員の大方芳恵です。暑い日が続いていますが、まだまだこれからが夏本番です。皆さま、どうぞ体調を崩されませんようにご自愛くださいませ。
今年度は、異文化体験や多文化共生、江田島市の外国人市民の状況等をお伝えするセミナーをいろんな所で実施し、これまでに約400名を超える方々にお話させていただきました。ありがとうございます。
先日、高齢者グループをお伺いした際に、参加していた女性からこんな感想をいただきました。「先が短いことばかり考えてしまっていたけど…。毎日を楽しく過ごします!」と。
▽エイジズム
その日は、私が1年住んだドミニカ共和国(以下ドミニカ)の文化や人々と私のホストマザーのことばを紹介させてもらいました。「日々の幸せの積み重ねが、幸せな未来を作るんだよ。」だから、「日々、自分を大切に、家族を大切に、周りの人たちを大切にね。」と。
彼女は、90歳近くても、常に自分なりのおしゃれを楽しみ、足腰の痛みをこらえながらも音楽がなれば踊り、嬉しい時には体いっぱい喜びを表現します。87歳の誕生日、ケーキを前に飛び上がって喜びを表す映像が、参加された方々に勇気と元気、喜びを与えたのではないかと思います。
江田島市や日本だけではなく、世界でも高齢化が大きな社会問題となっています。WHOは「活動的・健康的な高齢化」の促進のためには「エイジズム」(高齢者に対する偏見や差別意識)の解消に向けた取組が必要と述べていました。これには、他者からだけではなくて、加齢を理由に、自分自身が自分自身に制限や限界を設け、人生の満足度を低下させている場合もあるそうです。無意識にそうなっていることの方が多いのかと思いますが、できるなら年齢を気にせず、自分らしく、生涯楽しく人生を送りたいものですね。
異文化体験の時は、最後に、98歳まで現役で活躍をしたドミニカの音楽、メレンゲの王様ホセイト・マテオの曲で、ご長寿にあやかり、みんなで手拍子、踊れる人は一緒にノリノリでラテンダンスを踊ったりしています♪
▽笑顔で挨拶から
異なる文化や価値観の人たちとの出会いで、新しい気付きや新しい価値観や楽しみが生まれ、より自由で豊かな人生になることもあると思います。
江田島市にも、22か国から来られた外国人市民の方々が住まれています。地域でも、まずは笑顔で挨拶から交流を始めてみてください。また、今後も国際交流イベント等、随時実施していきたいと思っておりますので、機会があれば、ぜひ面白がって参加してみてくださいね!