- 発行日 :
- 自治体名 : 広島県江田島市
- 広報紙名 : 広報えたじま 第251号(令和7年9月号)
■切串おかげんさんまつり
毎年、江田島町切串で行われる「切串おかげんさんまつり」。今年も8月9日(土)に開催を予定しておりましたが、残念ながら天候不良のため中止となりました。
古くから地域に伝わる伝統行事である切串おかげんさんまつりの開催にむけて、地域では何カ月も前から準備をしていました。その一つとして、下記では切串小学校の取組についてご紹介いたします。
▽地域で長年受け継がれる伝統文化の継承
おかげんさんまつりは、宮島厳島神社の管弦祭が行われる旧暦の十七夜に合わせ、麦わらで作った舟に願い事を書いた短冊を飾り付けて、ろうそくを灯し、川に浮かべる地域の伝統行事です。
切串おかげんさんまつりでは、舟に使われる麦わらを地元で栽培し、こどもたちが麦の栽培、刈り取り、脱穀を地域の人たちと一緒に行います。
できた麦わらを編んで舟を作り、色紙や短冊で飾り付けて舟が完成します。
できた舟は、切串おかげんさんまつり当日に、長谷川に浮かべられ、灯かりを灯し飾られます。
■切串小学校のこどもたちも切串おかげんさんまつりを学習
切串小学校では、今年度の総合的な学習の時間や生活科で地域の行事を学ぶため、「切串おかげんさんまつり」の舟づくりを全校児童で体験しました。
毎回地域の方を講師にお招きし、おかげんさんまつりの歴史から勉強しました。
舟は無事に完成しましたが、残念ながら当日舟を浮かべ、灯かりを灯すことはできませんでした。
今回は舟を浮かべることはできませんでしたが、地域の方から舟づくりのノウハウを受け継ぎ、今後に繋げていくことは、伝統文化の継承の地道な一歩になることでしょう。
▽無事にみんなの舟が完成!
みんなで制作した舟には児童の名前の旗を立て、華やかに飾り付けしました。
来年こそは長谷川に舟を浮かべて灯かりが灯ることを願います。