- 発行日 :
- 自治体名 : 広島県江田島市
- 広報紙名 : 広報えたじま 第253号(令和7年11月号)
江田島市内の山道や林道(=トレイル)などを駆け抜ける大会「クマン100」(同実行委員会主催)が、今夏も切串小学校を発着点とする100マイル(160km)のコースで開かれました。北は北海道、南は鹿児島まで、3.8倍もの抽選をくぐり抜けた健脚自慢の選手60名とスタッフ61名、総勢121名が、江田島市に集結して熱戦を繰り広げました。
この度、実行委員会代表の首藤浩太さんとコースディレクターの前田皓大さんが市役所を訪問され、土手市長に大会結果を報告しました。
Q.トレイルランニング大会とは、どのような大会ですか?
A.「トレイルランニング」とは、舗装されていない山道や林道(=トレイル)を走るスポーツです。市民マラソンのように道路を走るのではなく、自然の中を駆け抜けるのが大きな特徴です。参加者は、水分や行動食はもちろん、レインウェアやヘッドライトなど自分で身を守る装備を携帯しています。
Q.「クマン100」を開催することになったきっかけは?
A.新型コロナの影響で多くの大会が中止や延期になりました。100kmを超える大会を中四国地方で開催したいという想いも原動力になりました。江田島市を訪れた際、切串のキャンプ場「Hawk nest family village」の秋田さんと出会ったことがきっかけで、江田島市の多くの皆さんと巡り合い「クマン100」が誕生しました。
Q.「クマン100」で心掛けていることは?
A.
選手一人一人が最高のパフォーマンスを発揮し、安全に挑戦できることを第一に考えています。100マイルに挑む選手はそれぞれ不安を抱えています。「クマン100」は、選手の挑戦を応援する舞台です。看護師や救護講習を受けた経験豊富なボランティアスタッフが全力で支えています。
そして、江田島市の自然環境を守り、市民の皆さんにご迷惑をおかけすることがないよう細心の注意を払い、感謝の気持ちを持って運営しています。
Q.大会前後にコースを整備しているとお聞きしましたが?
A.レース前、広島湾岸トレイル協議会さんと一緒にコースを整備しました。切串港~クマン岳~古鷹山~古鷹山登山口までの区間を、ゴミ拾いや草刈り、倒木処理を行いました。レース後もゴミを回収しました。
Q.江田島市での4回の大会を終えて、印象に残っていることは?
A.160kmを35時間で走り切るのは簡単なことではありません。4回出場しても完走できない選手もいますが、諦めずに挑戦する姿には多くの感動をもらいます。これからも挑戦できる場を提供していきたいです。
Q.選手の皆さんの反響は?
A.一番多くいただく声は「ホスピタリティの高さ」です。ボランティアスタッフがアドバイスを送り、声援で送り出すというのが当たり前の風景になっています。スタッフの多くは100マイル経験者で、選手のやって欲しいことを先回りできています。ボランティアスタッフの皆さんには本当に感謝しています。その他「同じコースを8周も走ると飽きる」と言う声もいただきました(笑)
Q.来年に向けての意気込みを?
A.会場レイアウトの変更や猛暑対策を進めて、選手が競技に集中できる環境を整えたい。また、ボランティアに気持ちよく参加してもらえるよう休憩場所や食事も充実させたい。今大会では江田島市産のお好み焼きやパン、ビールなどが選手に好評だったので、次はカキフライを提供できればと考えています(笑)
