しごと ETAJIMA GoON!Vol.51

“つなぐ・つながる”をテーマに市内で活躍する人やお店をリレー形式で紹介!

■有限会社伊勢屋(いせいや)コンサルタント代表取締役 山下真由美(やましたまゆみ)さん
▽会社紹介
“私たちはファッションを通じて、多様なライフスタイルを応援し、関わる人の幸福度でNo.1企業を目指します。”を理念に、Eコマース事業、アパレル衣類製造卸売事業、宿泊事業、カフェなど多様な事業を展開する。
お客様に期待値以上の満足を感じていただくため、リーズナブルで上質なファッションライフを届ける。

▽えたじまの文化・歴史が衣類とともに活きる場所
「「衣・食・住」で「衣」が最初に来るのは、赤ちゃんが産まれてすぐお乳より先に体を温めるためにおくるみにくるまれるからです。それだけ人にとって衣類は重要なんです。」伊勢屋コンサルタント代表取締役の山下真由美さんが教えてくれた。意識をしたことはないが、言われてみればなるほどとうなずける。
山下さんがセレクトしたおしゃれな家具や観葉植物が並び、えたじまの海を目の前に望む「癒しの空間」で話を伺った。

早瀬大橋の麓にある伊勢屋コンサルタントは、アパレル衣類のインターネットショッピング事業やグランピング事業を手がける会社で、お客様のライフスタイルをデザインする。
写真撮影場所を求めて「癒しの空間」をあちらこちら。出会ったスタッフが楽しく働いているのが印象的だった。真新しい洋服に囲まれると自然と笑顔になるのだろう。
元々建設コンサルタント事業を展開していたが、仕事が少なくなり約20年前に当時は少なかったインターネットショッピング事業に挑戦した。「ものづくりは得意だったので。」これまで建築設計でものづくりをしてきたからこそ自信はあった。
変わりゆくニーズとトレンドを見極め、その時代(とき)にあったファッションを提案・販売する。そのためには多種多様な分野の情報を収集し、1年前から準備をする。「車のトレンドがファッションにも影響しますよ。」一見関係がないこともファッションにつながる。なるほどと再びうなずいた。
「能美島はかつて「能美木綿」を生産し、紡績や織物が盛んに行われていたんですよ。能美木綿はブランド化され、大阪や岡山に運ばれ、売られていました。」江戸時代から明治・大正にかけて能美木綿は島の特産品として生産され、品質のいい布は、日常必需品に使用されていた。繊維の島と呼ばれた島の歴史を継承し、現代の色に染め、今後も衣類は必要なものとして後世に引き継ぐ。それが江田島市でアパレル事業を行っている山下さんの役割なのかもしれない。

「先代とは頻繁に登山をしました。登山クラブがあったんです。」ふるさと江田島市の自然を感じてきた山下さん。会社の場所も先代との思い出の場所のそば。そんなふるさと江田島市だからこそ島の活性化にも取り組む。こういった取組が、お客様や従業員の幸福度につながる。

「繊維の島えたじま」から多様なライフスタイルを発信し、ファッションを通して山下さんなりの江田島市もデザインしていくのだろう。その活動が糸のように長く後世にも続くことを期待する。

▽会社情報
有限会社伊勢屋コンサルタント(aquagarage(アクアガレージ))
住所:江田島市大柿町大君2389-2