くらし 新年のご挨拶

新年あけましておめでとうございます。市民の皆様におかれましては、希望に満ちた新年をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。
私は、「暮らしの安全安心」「産官民による魅力の創出」を最大のテーマとして掲げ、人口減少・少子化の克服への対応を喫緊の課題としながら、「子どもを大事にするまち」「若者が元気で活気のあるまち」「高齢者が健康で暮らせるまち」「誇りを持てるまち」の4つの柱を軸に、市政運営に尽力してまいりました。本年もその実現へ向け、心を新たに全力で取り組んでまいります。
昨年を振り返りますと、インクルーシブ遊具を整備した「恋ヶ浜クナイパーク」、公共桟橋として日本一の水深を誇る「国際バルク戦略港湾徳山下松港下松地区桟橋」、新斎場「想い出の杜ホール」の完成など施設整備が進みました。また、日立ハイテク新製造棟の竣工や民間誌の住みよさランキングで過去最高の全国8位の高評価を得るなど、地域活性化の促進や賑わい創出につながる多くの明るい話題があり、市民の皆様と喜びを分かち合える1年だったと感じております。
「暮らしの安全安心」では、長引くエネルギー・食料品価格などの物価高騰対応として、省エネ家電買替支援補助やプレミアムチケット販売など、市民生活の支援と地域経済活性化に向けた取り組みを実施してまいりました。防災・減災対策では、防災専門員の配置など体制強化を図るとともに、防災作文コンクールや市民協働による防災訓練を通じ、市民の防災意識向上の取り組みを進めてまいりました。引き続き、「逃げ遅れゼロ」を目指し、自助・共助を重視した地域防災力の強化に努めてまいります。
子育て・教育環境の充実では、公集児童の家3・4・5の開設や末武中学校の長寿命化など、子どもたちの健やかな成長に向けた環境整備を進めるとともに、子ども医療費助成や食材費高騰に伴う学校給食費負担軽減など、子育て家庭の経済的支援に注力してまいりました。本年は、「こども家庭センター」を開設し、妊娠期から出産・子育て期にわたる切れ目のない支援体制の充実を図り、「子どもを大事にするまち」のさらなる推進に努めてまいります。
また、笠戸島地区の持続可能な公共交通を確保するため、コミュニティバス運行に向けた取り組みを進めるとともに、「高齢者が健康に暮らせるまち」の実現に向け、バス・タクシー利用助成事業や地域福祉拠点施設の整備を進め、高齢者の生きがいづくりや健康づくりの支援に取り組んでまいります。
次に、「産官民による魅力の創出」では、「人口減少対策集中強化プラン」に基づき、若い世代、特に女性の定着・還流に向けた就業支援や地域おこし協力隊による移住支援など、積極的に施策を展開しているところです。豊井地区まちづくり整備や東海岸通りの産業団地整備に加え、JR下松駅周辺の活性化を進めることにより、「若者が元気で活気のあるまち」を実現してまいります。
また、市民協働のまちづくりを推進するため「米川地域づくり拠点施設」の整備を進めるとともに、国民宿舎大城やひらめきパーク笠戸島などの観光資源をはじめ、天王森古墳から出土した学術的価値の高い埴輪群や公式マスコットキャラクター「くだまる」などの地域資源を活用し、魅力づくりと「くだまつ愛」の醸成に努め、「誇りを持てるまち」を創造してまいります。
本年も将来都市像である「都市と自然のバランスのとれた住みよさ日本一の星ふるまち」の実現に向け、「市民力」「地域力」「産業力」を結集した「オール下松」で、全力を注ぎ邁進してまいりますので、引き続き、ご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
新しい年が、皆様にとりまして、希望に満ちた一年となり、一歩一歩着実な飛躍を遂げられる年になりますよう心よりお祈り申し上げまして、新年のごあいさつといたします。

下松市長
国井 益雄