くらし 【特集02】人権を考えるpart2

〜市民一人ひとりの人権が尊重された心豊かな地域社会をめざして〜
今年度は、「山口県人権推進指針」に掲げられている人権課題の解決に向けた取組を念頭に、人権教育セミナーと人権フェスティバルにおいては「外国人の問題」、「子どもの問題」、「障害者の問題」、「部落差別(同和問題)」「性の多様性に関する問題」など、幅広く人権課題に向き合うことで啓発に努めました。

■令和7年度活動報告
○~すべての人権課題の解決に向けて~
目まぐるしく変化する社会の中で、人権課題も多岐に渡るようになりました。本市においても、さまざまな人権課題が存在します。
このような状況を踏まえ、すべての人々の人権が尊重された社会の実現をめざしていくためには、市民一人ひとりが人権尊重の理念について正しく理解し、日常生活において人権への配慮がその態度・行動に表れるような人権感覚や、人権の大切さに気付く豊かな感性を育むことが重要です。
本市では、身近にある人権課題の現状把握や課題解決に向けた具体的な対策として、各種人権教育セミナーや人権フェスティバルの機会を活用して、積極的に市民への啓発に取り組んでいます。

○第一回長門市人権教育セミナー
開催日:6/21(土)
場所:三隅支所集団検診室
参加者:156人
前やまぐち外国人総合相談センター統括コーディネーター・数井聡美講師による[外国人との共生社会の実現に向けて]という演題で講演を行いました。
市や県の在留外国人の数などの実情についてだけでなく、日常の中に何気ない差別(マイクロアグレッション)があること、誰にでもわかりやすい「やさしい(優しい、易しい)日本語」を使うことの大切さなど、ご自身の経験や専門的な知見からお話をされました。当日は三隅中学校の生徒も人権学習参観日のプログラムとして全校で講演会に参加しました。また、人権教育推進委員が、中学生の道徳の授業で生徒の話合い活動に参加しました。

○第二回長門市人権教育セミナー
開催日:9/6(土)
場所:仙崎交流プラザ会議室
参加者:46人
セミナーでは、はじめに、事務局による「山口県人権推進指針」の説明を受けた後、無意識の偏見や思い込み(アンコンシャス・バイアス)やマイクロアグレッションをテーマとしたビデオ「言葉があるから」を視聴し、意見交換を行いました。
参加者同士が、自分の経験や考えをもとに交流を進めることで、様々な人権課題に関する理解を深めるとともに、自分自身のあり方について考える機会となりました。

○第三回長門市人権教育セミナー
~第46回日置地区あたたかいふるさとづくり研修大会~
開催日:12/7(日)
場所:日置交流プラザ多目的ホール
参加者:102人
本セミナーは、「第46回日置地区あたたかいふるさとづくり研修大会」と同時開催として実施しました。
開会行事では、日置女声合唱団「白い風車」による合唱が行われ、続いて長門市青少年育成市民会議日置支部長から、「絵手紙」優秀作品の表彰があり、10人の園児・児童・生徒に賞状が授与されました。また、日置地区の小学校児童、中学校・高校の生徒による意見発表も行われました。講演会では、山口県立下関南総合支援学校中等部・今田真樹教諭による[性の多様性から多様性を考える]という演題で講演を行いました。

○長門市人権フェスティバル
開催日:11/16(日)
場所:ラポールゆや大ホール
参加者:247人
「男女共同参画標語・キャッチフレーズ」の表彰、山口県人権啓発活動地域ネットワーク協議会による「人権の花」の表彰、「人権作文」の表彰・発表、長門保護区保護司会による更生保護についての話の後、東京パラリンピックシッティングバレーボール日本代表・嵯峨根望講師による[僕の宝物]という演題で講演を行いました。
嵯峨根さんは、先天性四肢障害児として生まれ、「周囲と違う」ということから偏見や差別を受ける経験をされました。しかし、家族や小学校・中学校時代の友人や先生など、自身を支えてくれる人たちとの出会いを通して、次第に自分の自分の障害を受けられるようになったと話されました。講演の中で、嵯峨根さんは、「自分の宝物は、人と違うこの足だ。この足があったからこそ、自分は自分を支えてくれる人と出会うことができた。今も講演活動を通してさまざまな人と出会うことができる」と話されました。また、日本代表として活躍される様子を動画で紹介していただき、参加者は、前向きに挑戦することの素晴らしさを感じるとともに、多くの学びを得る機会となりました。当日は菱海中学校の生徒も、人権学習参観日のプログラムとして全校で講演会に参加しました。

■参加者の声
○第一回長門市人権教育セミナー
・外国人に対するあいまいな気持ちや態度、行動が、知らず知らずのうちに傷つけることになるので、相手を思いやることが大切だと感じました。

○第二回長門市人権教育セミナー
・何気ない悪意のない言動にも人を傷つけることがあることに気付きました。個人を尊重して話をすることが大切だと思いました。
・多くの人と関わり、自らのあり方を省みることが大切だと思いました。

○第三回長門市人権教育セミナー
・児童・生徒の皆さんの意見発表がとても素晴らしかったです。性の多様性は、言葉では分かっていたつもりでしたが、今田さんの講話を聞いて、普段何気ない「気持ち」「感情」「言葉」で傷つけている可能性を考えることができた貴重な時間でした。

○長門市人権フェスティバル
・嵯峨根さんの講演を聞き、差別や偏見をもたないために、多角的な視点を持ち、知ることの大切さを知りました。たくさんのことを学び、勇気をいただきました。
・更生保護についての話が聞けたのが良かったです。
身近にいらっしゃるかもしれないので、知っておくこと、協力することが大切だと思いました。
嵯峨根さんは、ご自身や周りの人が受容するまでを明るく淡々と話されましたが、きっとさまざまな葛藤があったと思います。そういうことをはばかってあまり話せない自分がいましたが、もっと普通に話せばいいんだ、と思いました。当事者の生の声を聞けて良かったです。
・毎年参加していますが、いつも来てよかったと思います。子どもたちの作品も素晴らしく、自分の考えを見直すよい機会とさせてもらっています。

問合せ:地域連携教育推進課 地域連携教育推進班
【電話】23-1259