- 発行日 :
- 自治体名 : 山口県和木町
- 広報紙名 : 広報わき 令和7年12月号 No.633
保健福祉課 主任主事
寺山圭祐
この度、姉妹都市である北海道恵庭市に9月29日から11月28日までの2カ月間、派遣職員として滞在しました。北海道へ行くのは、高校の修学旅行以来、2回目となりましたが、自分なりに感じたことをお知らせいたします。
まず、和木町と恵庭市の結びつきについてですが、明治19年に山口県岩国・和木地方から旧漁(いさり)村と島松村へ開拓のために、人々が集団移住したことが始まりです。こうした歴史的背景を踏まえ、昭和54年に姉妹都市締結調印を行い、現在も様々な分野で交流を深めています。
職員派遣研修事業は平成8年から開始されました。これまでに和木町から12人の職員が派遣され、私は13人目の派遣者となりました。
恵庭市に来て最初に思ったことが、「きれいな町だな」ということでした。「花のまち」ということは事前に知っていましたが、町全体に花や木が多く、道路や公園等、あらゆる場所がきれいに保たれているように感じました。また、道も広く、空も広く感じるので、北海道を肌身で感じることが出来ました。
私の配属された部署は企画振興部企画課というところで、総合計画や多文化共生、シティセールス等の幅広い業務を取り扱っている部署になります。その中でも特に、多文化共生の業務に携わらせていただく機会が多々ありました。
多文化共生とは、地元で暮らす外国人の方とどう共生していくか、ということで、日本に来られたばかりの外国人技能実習生に向けて、日本での暮らし方をレクチャーしたり、2週間に1度、市内在住の外国人を集めて、「にほんご広場」という交流の機会を設けたり、と様々な形での共生活動を行っています。特に感じたことは、地元の日本人ボランティアの方の熱意が強く、外国人を受け入れる体制が整っているということでした。ここ数年で恵庭市の外国人の人数は増加傾向にあり、多文化共生の必要性は今後ますます増えていくのではないかと思います。
また、これに限らず、恵庭市の方々は自分達の町をより良いものにしていこうという熱意が特に高いと感じました。こうした、町を良くしていきたいという熱意を持つことは、どこの町でもできることなので、和木町にも持ち込んで、町をより発展させていくためのヒントにしていきたいと思いました。
今回の派遣研修を通して、和木町と恵庭市の歴史的つながりや、様々な場面において、恵庭市の職員や地元の方々の自分達の町に対する強い熱意を感じることが出来ました。今後も、和木町と恵庭市の互いの発展のために協力していくことができるよう、微力ながら努めていきたいと思います。
10月15日、恵庭市のFM放送「e-niwa」に出演し、和木町や派遣のことをお話ししました。初めてのラジオ出演でしたのでとても緊張しましたが、ラジオパーソナリティの方が上手く導いてくださり、無事に終えることが出来ました。このラジオを聴かれた方が少しでも和木町に興味を持っていただけたらと思います。
