- 発行日 :
- 自治体名 : 徳島県美波町
- 広報紙名 : 広報みなみ 2025年11月号
渡邉帆乃楽(ほのか)さん。今年3月に専門学校を卒業し、6月から「木岐まちづくり協議会」で地域おこし協力隊として活動を始めています。
今回は、渡邉さんの志と日々の暮らしをご紹介します!
■木岐まちづくり協議会、渡邉帆乃楽さん
渡邉帆乃楽さんは、熊本県人吉市の出身です。中学・高校時代はおとなしい性格で、教室で本を読んで過ごすことが多かったそうです。高校卒業後は、ビジネスやパソコン技術、外国語などを学べる専門学校に進学。勉強の合間にはアルバイトにも励み、忙しくも充実した学生生活を送りました。将来は、自分の知識を生かして人の役に立ちたいと考えていたころ、偶然「木岐まちづくり協議会」で地域おこし協力隊の募集を見つけたといいます。
木岐について調べるうちに、少子高齢化や災害対策など、さまざまな地域課題があることを知った渡邉さん。過去に地元・人吉市で大規模な水害を経験したこともあり、「もし木岐のような地域で災害が起こったらどうなってしまうのだろう。」と感じたそうです。
「災害を経験した自分だからこそ、できることがあるかもしれない。」次第にそんな思いが芽生え、地域おこし協力隊への応募を決意しました。
今年6月から美波町の地域おこし協力隊として活動をスタートし、現在は木岐地区での広報誌制作や、SNSを活用した情報発信、地域イベントのサポートなどに取り組んでいます。
「人と人とをつなぐことが、災害に強い地域づくりへの第一歩になると思っています。地域に寄り添いながら、できることを一つずつ積み重ねていきたいです。」と語ります。
木岐での暮らしについて尋ねると、「都会のような便利さはないけど、それ以上に人の温かさと自然の心地よさがあるので、とても気に入っています。」と笑顔を見せてくれました。休日には海辺を散歩したり、地域の人とおしゃべりしたりと、穏やかな時間を楽しんでいるそうです。
今後は、専門学校で培ったパソコン技術を生かし、パソコン教室やスマホ教室を開いて、地域の人が気軽に集まり交流できる場をつくりたいとのこと。
「まだ協力隊1年目なので、まずは地域のことをしっかり学びながら、自分にできることを少しずつ形にしていきたいです。木岐をもっと明るく、楽しい場所にしていきたい。」と意欲を語ります。
最後に今後の目標を尋ねると、「前任の宮野さんのように、地域の皆さんに慕われ、頼りにされる存在になりたい。」と力強く話してくれました。
一歩ずつ地域に溶け込みながら活動を続ける渡邉さん。これからの成長と活躍が楽しみです。
