くらし 海へといざなう透明感。(2)

◯香川の魅力とは?
知事:世界を見て来られたお二人にとって、香川の魅力をどのように感じられていますか。
西沢:風景でいえば、「陸と海の連続感」ですね。「おむすび山」があって、間に水田を挟んで海へとつながっていく。また、海にも水田にも波がなく穏やかで「ぴたーっ」としている。その連続感は素晴らしいと思います。
知事:確かに「ぴたーっ」としていますね(笑)。
西沢:建築で言えば、やはり香川は「建築王国」だと理解しています。特に香川県庁舎の存在は圧倒的ですね。建設当時は、戦後日本の復活や民主主義と自由の到来を示す存在として捉えられていたのだと思います。
あと、県職員の山本忠司さんが設計した瀬戸内海歴史民俗資料館。最初は何気なく訪問したのですが、四角い部屋が連続する構成で、今の時代に造ったといってもまだ新しく感じるくらい、現代的な建築物だと思います。
妹島:高松は都市でもありますが、瀬戸内海には大小の島々が浮かび、自由というかおおらかさを感じさせてくれます。建築物も開放的というか、自然と交じり合いながら街ができている感じがいいですね。
知事:「街づくり」の視点で、香川をどのようにすればいいと思いますか。
西沢:香川は海側に「顔」があるんです。そして、鉄道も「スイッチバック式」*になっていて、海と街を分断しないようになっている。
知事:なるほど、それは新たな視点ですね。
西沢:多くの方が海からアリーナの写真を撮っていて、海から見た風景が自然に様になる。これが香川の個性で、港を中心に魅力的な街をつくっていくのがいいのではないかと思います。
妹島:海、街、山の規模感がちょうどいいんでしょうね。海から見るとアリーナがあって、その奥に街が広がっているのは素晴らしい光景。それを見ると、いい街づくりができると思います。新しいアリーナとともに、素晴らしい建造物や街並みを後世に伝えてもらいたいですね。
知事:あなぶきアリーナ香川が香川県の新たな顔として、人々に愛され、県民が誇れる場所となるよう努力をしていきます。
一人でも多くの方々に、この魅力的なアリーナを体感していただきたいですね。本日は貴重なお時間の中、ありがとうございました。

*スイッチバック式:折り返し式の鉄道線路のこと。

◎「世界で最も美しいアリーナ2025」最優秀賞受賞について、詳しくは広報紙6ページへ