子育て 子育て 子どもの健康相談室

■熱中症 〜暑くなる前から準備を〜
小豆島中央病院小児科 山本真由美先生

今年も、4月早々から夏日が観測されたり、熱中症の患者さんが搬送されたなど、早くから熱中症の話題が聞かれはじめました。
体がまだ暑さに慣れていない時期は、気温がそんなに高くなくても汗を上手にかいて熱の放散をすることができず、熱中症になることがあります。それに加えて、年齢や特性のため自分で衣類を適切に調整することができない子もいます。外に出かけるときはもちろん、家の中で過ごすときにも暑さに応じた衣服の調節や、エアコンを使って環境を調整することを大人が気にかけてあげましょう。
子どもは大人よりも地面に近く、地面からの照り返しを強く受けるため、大人より暑さを感じます。外で遊ぶには、暑い時間や場所をなるべく避けたり涼しい場所でこまめに休憩する、水分をしっかり摂らせるなどを心がけましょう。また、車でお出かけの際、エアコンをつけていたり、わずかな時間であったりしても、子どもだけを残して車から離れることは絶対にやめてください。
気温も湿度も高くなってくると、室内でも夜間でも熱中症は起こり得ます。エアコンや扇風機を上手に使いましょう。普段から食事・水分・睡眠をしっかりとり、体調を整えておくようにしましょう。
昨年度から、クーリングシェルター(指定暑熱避難施設)が町に数か所指定されています。どうしてもの場合には休憩することができます。
気温や湿度の高い状況で、身体がだるい、めまいや頭痛、吐き気がしたら、熱中症かもしれません。涼しいところに移動し、水分と塩分を補給し体を冷やしましょう。救急車を呼ぶ必要がある場合もあります。対処法についてぜひ知っておいてください。

・参考…小豆消防HP内「熱中症チェックシート」【HP】http://www.syouzu119.jp/PDF/nettyuusyou_check.pdf