- 発行日 :
- 自治体名 : 愛媛県大洲市
- 広報紙名 : 広報おおず 2025年6月号
八幡浜街道夜昼峠越
国指定史跡
大洲市・八幡浜市・個人所有
この道は、現在の八幡浜市と大洲市とを結んだ古道のうち、八幡浜市川之内から夜昼峠(標高約318m)を越えて大洲市平野町野田にいたる約3km(このうち大洲市の指定延長は約0.95km)のことを指します。
少なくとも江戸時代前期以前から利用されており、宇和島藩の商港であった八幡浜と大洲城下とを結ぶ主要道の役割を果たしたほか、九州からの遍路が通行した道でもありました。道の途中には、九州から渡海してすぐに行き倒れてしまったと思われる遍路の墓なども残されています。
発掘調査では石敷や排水溝などが発見され、当時の道の状態が比較的良好に残されていることも明らかとなっており、地域間交通や九州からの遍路の歴史を知るうえで重要な道といえます。
(令和5年3月20日指定)