- 発行日 :
- 自治体名 : 愛媛県大洲市
- 広報紙名 : 広報おおず 2025年9月号
短詩形文学『星河』
主宰 清水星凜(せいりん)さん
私はもともと詩を書いていたのですが、知人に誘われたのをきっかけに俳句の道に入りました。短詩形文学『星河』は、2006年にわずか8人ほどでスタート。そこから少しずつ仲間が増え、今では市内外から約50人が参加する会になりました。会員の年齢層は30代から80代までと幅広く、20周年を迎える来年に向けて、ますます活動が充実しています。
季節ごとに弟子のみなさんと吟行に出かけ、景色の美しい場所や名所・旧跡などを訪れて俳句を詠みます。自然に触れ、感性を磨きながら詠む句は、どれも味わい深いものばかりです。笑いが絶えない、自由な雰囲気の句会ですが、俳句は文学であるという思いを大切に、自然や人間、宇宙に目を向けて自分自身と向き合いながら作品を作って欲しいと思っています。
自宅では、毎月第2月曜日に「月の舟」という句会を開催していて、毎回10名ほどが集います。地域の銀行では、毎年、俳句短冊の展示会も開催。また、障害者支援施設では、月1回、俳句教室を行っています。今年の5月には、地域の集会所で3回目となる合同俳句会を開くなど、他の俳句会との交流も大切にしていて、魂と魂のふれあいの場である句会を通じて、互いに高め合える関係を築いていきたいと考えています。
俳句があることで、日常の風景がより鮮やかに見えるようになり、雨や風、咲いた花にも心が動き、心が豊かになります。今後は、自分の句集をまとめることを目標に、さらに俳句の道を探求していきたいと思っています。そして、俳句に触れたことのない人にも気軽に参加してもらえるような教室を開き、もっと多くの人に俳句の魅力を伝えていきたいです。