文化 かみじま郷土話34

■上島町文化財講座が開催されました。
令和7年11月1日(土)、生名小学校体育館において、令和7年度上島町文化財講座が開催されました。今年度は上島町文化祭と同時開催し、昔の祭りの写真や、町内各地区のはっぴの展示も行いました。講師には、西条市の綾延神社で宮司を務める森正康先生(松山東雲短期大学名誉教授)をお招きし、「民俗文化から見た上島諸島-祭り・行事調査の成果-」と題してご講演いただきました。
森先生は、愛媛県教育委員会が実施した「愛媛県の祭り・行事調査」の委員長を務められたほか、上島町教育委員会が実施した「弓削島荘総合調査」で民俗分野の調査を担当されました。本講座はそれらの調査成果を中心に、県内では上島町(高浜八幡神社や佐島の八幡神社など)のみで実施されている夜殿祭・宮座式についてお話されました。
講演終了後は、若い世代はどのように祭りと関わっていくべきかなど、聴講者による質問が行われ、森先生は「自分が祭りの担い手のいち中心であるという気持ちを持つ事が大切。祭りは賑やかな部分以外にも、準備等を含めてしんどい部分もあり、若い人でなければできないこともある。年を取ると難しくなることもある。祭りのしんどい部分を含めたさまざまな経験を今の高齢者とともに若者に担ってもらうことが大事」と回答されました。

担当：生涯学習課　曽根大地