子育て 《特集》上浮穴高等学校の「今」に注目‼ 前編
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- 発行日 :
- 自治体名 : 愛媛県久万高原町
- 広報紙名 : 広報久万高原 2025年7月号
■令和7年緑化推進運動功労者内閣総理大臣表彰
令和7年4月、町に嬉しいニュースが届きました。上浮穴高校森林環境科が令和7年緑化推進運動功労者内閣総理大臣表彰の受賞者に選ばれたのです。過去10年間で高校が表彰されるのは5校目となり、大変名誉な受賞です。表彰式が行われる内閣府主催「みどりの式典」には、農業クラブ会長の福田晴真さんが出席し、天皇皇后両陛下をはじめ、総理大臣、農林水産大臣からもお祝いの言葉をいただいたそうです。
受賞の背景には、日々の実践的な林業教育の積み重ねと授業で培った知識を活用した校外での活動が認められたことだけでなく、「久万林業まつり」など、町内でのイベント参加も評価のポイントに挙げられたと聞いております。
いつも元気な笑顔で久万高原町を盛り上げてくれる上高生たち。そんな彼らが地域との触れ合いの中で努力してきた結果が、実を結んだと言えるでしょう。
■木×上高の「今」
令和8年春、第76回全国植樹祭が愛媛県で開催されます。開催への機運を高めるためのカウントダウンボード制作を森林環境科2年生の木工班メンバーが任されました。地域材を活用した上高らしい作品にするため、それぞれが意見を出し合っています。カウントダウンボードのお披露目は秋に予定されているそうです。詳細はまた改めてご案内するそうですので、ご期待ください。
また、5月末の「畑野川竹灯籠まつり」では、今年も上高生が手掛けた竹灯籠が棚田の入口に飾られました。今年はカラーライトも活用して、今までとは一味違う仕上がりになりました。
先輩たちから受け継いだ地域への熱い思いが、今の上高生の中で更なる挑戦への原動力となっています。来年は一体どのような作品を生み出してくれるのか楽しみですね。
さらに今年度は、木の楽器を作って木とふれあう「カホンプロジェクト」や、木製のピンを倒し点数を競う「モルック」など、木を軸にした活動も広げていくそうです。
こうして、上高生たちが主体的に活動できているのも1年生のときからプランター作りなどの活動を通して、自ら実践することで地域の人を顔にできることを実感してきたからではないでしょうか。
木と共にある社会。そんな久万高原町らしいまちづくりを、上高生たちが自ら体感し、広げてくれるのは本当にありがたいことです。これからも地域の中で活躍する上高生たちをどうか温かく見守ってください。
■目指せ名物部!!「ワイルドライフ部」始動
自然豊かな久万高原町。上高内においても蝶やトンボはもちろん、蛍やアナグマなどの生き物を見かけて驚かされることがあります。上高ならではの環境を活かそうと、今年度新しい部活が創設されました。その名は「ワイルドライフ部」。
この部活で何がしたいかを部員たちに尋ねると、実は昆虫が苦手という部長を筆頭に意外な答えが返ってきて少し心配しましたが、写真を撮るために校内のビオトープに向かう頃には良い表情ではしゃぎはじめ、みんなの自然への愛情を感じました。
この部には、いろいろな自然の楽しさに触れる目的の他に、理科的要素も含まれており、白衣を着て試験管を持ちながら活動している生徒の姿も見受けられます。
上高といえば、地雑穀・地大豆の敬承に力を注ぐ「くまもるず」や、気楽に久万高原町の魅力を発信している「きらくま」が有名ですが、「ワイルドライフ部」も新たな魅力発信の顔になりそうな予感がしています。
ワイルドライフ部の活動は町内で毎月回覧される上高通信や、学校公式ホームページで随時紹介していきます。今後の活躍を楽しみにしていてください。