- 発行日 :
- 自治体名 : 愛媛県久万高原町
- 広報紙名 : 広報久万高原 2025年11月号
■外来カマキリ、侵入!
鎌状の前脚がかっこいいカマキリ。町内にはこれまで5種のカマキリが記録されていましたが、最近になって新たに1種増えました。
その名はムネアカハラビロカマキリ。実はこのカマキリ、中国原産の外来種で、国内各地で分布を広げています。愛媛には2022年10月に大洲市と砥部町で初めて見つかりました。それ以降、この2つの地域でしか見つかっていませんでしたが、今年10月に町内で5匹以上が見つかりました。場所は露峰周辺。道路脇の木の上のほか、道路上で車にひかれた個体もいました。聞き取り調査を進めると、より昔の2022年に露峰で撮影された本種の写真が複数枚見つかりました。つまり2021年かそれより前に久万高原町に侵入していた可能性もあるのです。
ムネアカハラビロカマキリが増えすぎると、もともと生息している在来種、ハラビロカマキリの繁殖に影響し、最終的には外来種だけが見つかるようになることも。露峰にはハラビロカマキリも多く生息しているので、これからのカマキリの動きに要注目です。(安田)
▽学芸員のつぶやき
腹側から見たときに、首(前胸)がオレンジ色をしているのが本種の特徴。竹ぼうきに卵を産むことがあるため、学校や公園などのほうきに卵がついていないか気にしてみてください。
問合せ:面河山岳博物館
【電話】58‒2130【HP】http://www.kumakogen.jp/site/omogo-sangaku/
