くらし みんなの人権

■同和問題の解決に主体的に取り組む生徒の育成を目指して(砥部中学校)
砥部中学校では、人権・同和教育の目標を「差別の現実に深く学び、同和問題をはじめとする様々な人権問題について正しく認識し、その問題の解決に主体的に取り組む生徒の育成」とし、研究・実践を進めてきました。昨年度の取組について紹介します。

◇第1学年
部落差別の歴史的背景を理解するとともに、生活の中にある差別・偏見に気付き、それらを解消しようとする意欲を育てることを重点目標とし、授業を進めました。「渋染一揆」を取り上げた授業では、人間の尊厳の獲得のために仲間とともに立ち上がった人々の思いを考えることを通して、不合理な差別に対して憤りをもち、差別解消に向け、自分に何ができるかを考えました。

◇第2学年
差別の現実を認識し、人権感覚を磨くとともに人権尊重の意識を高め、差別解消への意欲や態度を育てることを重点目標とし、授業を進めました。北代色さんが作った詩である「夕やけがうつくしい」の授業では、差別と貧困の中で、学校に通えなかった作者の思いを考えることを通して、差別をなくしていくために自分に何ができるかを考えました。

◇第3学年
同和問題をはじめとするさまざまな人権問題を自分自身の問題として捉え、差別の解消に向けて取り組む意欲や実践力を育てることを重点目標とし、授業を進めました。主人公の結婚を反対する両親をどのように説得するのかを考えるために「小春日和」という題材で授業を行い、差別をなくしていくためにはどうすればよいのか考えました。

全学年で生徒が同和問題に対して他人事ではなく、自分事として考えられるように教職員間で研修を進めてきました。今年度も教職員が真摯に人権問題の学習に取り組み、生徒と共に学び続けます。

問合せ:社会教育課社会教育係
【電話】962-5952