くらし みんなの人権

■「非合理な因習的な意識」にとらわれないようにしよう
人権教育・啓発に関する基本的事項を審議した国の審議会は、同和問題をはじめとする、さまざまな人権課題が存在する理由の一つとして、「非合理な因習的な意識」を挙げています。例えば、次のようなものがあります。

◇六曜(ろくよう)
祝い事を行う時、大安などを選ぶ習慣(非合理な因習)があります。
令和5年に砥部町が実施した人権に関する意識調査でも、六曜について「おおいに気にする」と「少しは気にする」を合わせると、78・9%に上ります。

◇丙午(ひのえうま)
来年2026(令和8)年は「丙午」です。丙午は干支の一つで、60年に1度回ってくる年です。「この年は火災が多く、この年生まれの女性は気性が荒く、夫の命を縮める」という迷信(非合理な因習)があります。
江戸時代の中ごろから広まり、当時、丙午生まれなので結婚できないと思い込み、自ら命を絶つ女性までいたそうです。

〇1966(昭和41)年前後の出生数

前回の丙午である1966(昭和41)年の出生数を見ると、前後の年より大幅に減っていることが分かります。理由は、科学が進歩していても多くの人が、丙午の迷信に影響され、出産を控えたのではないかと考えられています。
皆さんには「昔から言われていることには素直に従っていればいい」という意識がありませんか。
部落差別も六曜や丙午と同様、科学的な根拠はなく、昔から言われている「非合理な因習的な意識」の一つです。
差別をなくすために、日頃から、これらの「非合理な因習的な意識」にとらわれない生活をしてはどうでしょう。

問合せ:社会教育課社会教育係
【電話】962-5952