子育て 人権の広場

◆言葉
・小学五年

ぼくは、学校が好きです。友達と話したり、遊んだりするのが好きだからです。でも、言葉づかいや言い方でけんかになることがあります。
少し前、昼休みに、友達といっしょに鬼ごっこをして遊んでいました。昼休みが終わった後、友達から、
「Aさんが泣きよったよ。何かあったん。」
と言われました。ぼくは、下の学年のその子ともいっしょに鬼ごっこをして遊んでいたけれど、どうして泣いているのか分からなかったので「知らない。」と答えました。何かいやなことがあって泣いていたそうです。その後、何人かの友達から、ぼくが何かしたように言われたので、
「ぼくは知らんけん。」
と強く答えました。ぼくには、覚えがなかったからです。でも、掃除の後、いっしょに遊んでいた友達によく聞いてみると、ぼくが言った言葉が怒っているみたいで怖かったのが原因だと分かりました。ぼくは、そんなつもりで言ったわけではなかったので、びっくりしました。ちょっと納得がいかなかったので、そのことを担任の先生に話すと、
「自分がそんなつもりがなくても、相手にとったらすごくいやだなと思うこともあるんだよ。」
と言われました。ぼくは、遊びに夢中になって、乱暴に言ったのかもしれません。Aさんにとったら怖かったんだと思いました。ぼくは、Aさんに、「怒って言ったんじゃない。」ということを伝えに行きました。すると、Aさんは、「分かったよ。」と言ってにっこりしてくれました。ぼくは安心しました。心がすっきりしたような感じもしました。
このことがあってから、言い方や言葉づかいについて気を付けないといけないなと思っています。だけど、まだまだ乱暴な言い方をしてしまったり、冗談で言った言葉から言い合いになってしまったりすることがあります。そんなときは、家に帰ってからも心がちくちくします。言葉には、すごい力があります。言い方によって伝わり方もちがいます。人を傷つけることもあれば、相手や自分をいい気持ちにすることもあります。これからは、もっと言葉づかいや言い方に気を付けて、相手や自分がぽかぽかの気持ちになるようにしたいです。