- 発行日 :
- 自治体名 : 高知県
- 広報紙名 : さんSUN高知 令和7年10月号
~令和7年3月、中山間地域再興ビジョンをバージョンアップしました~
濵田知事「住民の皆さんとともに中山間地域の未来を切り拓いていくための道しるべとして、令和5年度末に「中山間地域再興ビジョン」を策定しました。
中山間地域が目指す10年後の目標を定め、さまざまな施策に取り組んでいます。」
高知県内の中山間地域
高知県は、県全体の面積のうち93.3%が中山間地域となっており、県民の約4割が暮らしています。
10年後(R15)の目標 全ての市町村で、令和4年と比べて、34歳以下の若年人口の増加を目指す。
・若者に魅力のある中山間地域
全ての市町村で、令和4年と比べて、赤ちゃんの生まれる数(出生数)の増加を目指す。
・安心して結婚や出産、子育てができる中山間地域
現状
県内の若年人口推移(34歳以下人口)
H7:310,613人→R7:166,669人
30年で、県全体▲46%、高知市以外▲54%

H2~R2:総務省「国勢調査」(毎年10月1日時点)
R7:高知県統計分析課「高知県の推計人口」(4月1日時点)
県内の出生数推移
H7:6,939人→R6:3,108人
約30年で、県全体▲55%、高知市以外▲60%

厚生労働省「人口動態統計」 ※R6は概数
・県全体で、若年人口と出生数の減少が止まらない状況。
・なかでも、中山間地域の減少幅が大きい。
→このまま若年人口が減少し続けると…
・集落の活力低下
・産業の衰退
・生活関連サービスの縮小 を招いてしまう。
10年後の目標達成に向けて取り組みを強化!
『バージョンアップの内容』
●4つの分野(柱)ごとに、バージョンアップのポイントと取り組みを紹介します。
方向性(1)
若者の移住・定住に向けた取り組みを強化し、若年人口の増加を目指す
方向性(2)
「くらし」「活力」「しごと」の各施策を充実し、活力ある地域の実現を目指す
▽柱1 若者を増やす
若者の定住促進や転出抑制
・若者向け定住プロモーションの強化
・デジタルマーケティングを活用した県内就職・転職情報などの発信
市町村が取り組む人口減少対策を総合的に支援
→注目の施策(1)へ
▽柱2 くらしを支える
人口減少に適応した持続可能なくらしを支える仕組みづくり
・中山間地域におけるオンライン診療の推進
・中山間地域における訪問介護サービス提供体制の確保に向けた、事業者に対する支援の拡充
▽柱3 活力を生む
「にぎやかな過疎」の実現に向けた取り組み
・集落活動センター設立を目指す集落への支援の強化
・集落活動を通じて、中山間地域と都市部の若者をつなぐ仕組みを構築
→注目の施策(2)へ
▽柱4 しごとを生み出す
新しい仕事の創出や若者や女性が働きやすい環境整備
・中山間地域の空き家と起業ニーズをつなぐビジネスマッチングの仕組みづくり
・地域アクションプランの実施主体が取り組む、設備投資などへの支援の強化
注目の施策(1)
「人口減少対策総合交付金を活用した取り組みが本格的にスタート」
令和6年度に人口減少対策総合交付金を創設して、市町村が実施する、若年人口や婚姻数、出生数の増加、
共働き・共育ての推進につながるさまざまな取り組み(全34市町村 約300事業)を支援しています。
取組例
・若年人口増加
子育て・若者夫婦向けの住宅新築などを支援:須崎市他14市町村
中小企業のインターンシップ受け入れを支援:高知市
県外からの高校入学者確保を支援:土佐清水市他3市町
・若年人口・婚姻数増加
若者の交流イベントや同窓会開催を支援:佐川町他16市町村
・出生数増加
自営業・フリーランス向けの出産手当金などを支給:本山町
・共働き・共育て支援
地元高校と連携し、共働き・共育てを啓発するプロジェクトを実施:安芸市
注目の施策(2)
『関係人口創出プログラム「いこうち!」』がスタート
地域の外にいながら地域と関係する人たち=「関係人口」を増やすことで、地域活動の継続や、地域の活性化を目指します。
利用イメージ
中山間地域:課題が山積み。でも担い手が足りない。「手伝ってほしい!」
→プログラムの参加者を募集
地域外:地域の力になりたい。田舎ならではの体験をしたい。「参加したい!」
→気になるプログラムを自由に選んで参加
さまざまなプログラムで参加者を募集しています。ぜひご参加ください。
詳しくはこちら→
【HP】https://kochi-iju.jp/event/ikochi.html
問い合わせ:県庁 中山間地域対策課
【電話】088-823-9739
ビジョンの詳しい内容はこちらからご覧いただけます。→
【HP】https://www.pref.kochi.lg.jp/doc/2023072800048/
