- 発行日 :
- 自治体名 : 高知県仁淀川町
- 広報紙名 : 広報によど川 2025年5月号
■たばこについてのお話
5月31日はWHO(世界保健機関)で「世界禁煙デー」と定められています。
また、厚生労働省では毎年5月31日から6月6日を「禁煙週間」と定めています。
たばこは百害あって一利なしといわれているとおり、健康にダメージを与える最大のリスク要因と考えられています。
喫煙している期間が長いほど健康にダメージを与えている期間も長くなり、喫煙開始年齢が低いとニコチン依存度や疾病のリスクも高くなります。
たばこは、吸っている本人だけでなく、まわりの人の健康を害する危険性もあり、たばことの因果関係が明らかになっているがんには、鼻腔・副鼻腔がん、口腔・咽頭がん、喉頭がん、食道がん、肺がん、肝臓がん、胃がん、膵臓がん、子宮頸がん、膀胱がん、乳がんなどがあります。がんだけでなく、虚血性心疾患や脳卒中などにも影響があることが明らかになっています。近年、紙巻きたばこに加え、加熱式たばこや電子たばこを吸っている方も増えています。健康への影響については、まだ販売期間が短いこともあり長期使用にともなう影響は明らかになっていませんが、何らかの健康被害があると考えられています。
最初から「一生たばこを吸わない!」と決めずとも、「今日一日」から始めてみましょう。翌日には「昨日頑張れたから今日も」と少しずつのばし、小刻みに成功体験を重ねてください。
禁煙によってご飯をおいしく感じたり呼吸が楽になったり、禁煙後にあらわれる「いいこと」探しの癖をつけて、たばこを吸わない生活に慣れていきましょう。
◆禁煙に向けて〔一般社団法人 日本呼吸器学会より〕
・禁煙する理由をはっきりさせる
・周囲の人に禁煙の決心を伝える
・吸いたくなる状況を把握し、対策を立てる
・禁煙開始日を決める
・離脱症状対策…依存度が高い人はニコチンガムやニコチンパッチ利用の検討も。
○たばこをやめると…〔厚生労働省健康づくりサポートネットより〕
・直後
周囲の人をタバコの煙で汚染する心配がなくなる。
・20分後
血圧と脈拍が正常値まで下がる。
手足の温度が上がる。
・8時間後
血中の一酸化炭素濃度が下がる。
血中の酸素濃度が上がる。
・24時間後
心臓発作の可能性が少なくなる。
・数日後
味覚や嗅覚が改善する。
歩行が楽になる。
・2週間~3カ月後
心臓や血管など、循環機能が改善する。
・1カ月~9カ月後
せきや喘鳴が改善する。
スタミナが戻る。
気道の自浄作用が改善し、感染を起こしにくくなる。
・1年後
肺機能の改善がみられる
※軽度・中等度の慢性閉塞性肺疾患のある人。
・2~4年後
虚血性心疾患のリスクが、喫煙を続けた場合に比べて35%減少する。脳梗塞のリスクも顕著に低下する。
・5~9年後
肺がんのリスクが喫煙を続けた場合に比べて明らかに低下する。
・10~15年後
様々な病気にかかるリスクが非喫煙者のレベルまで近づく。
問い合わせ:仁淀川町健康福祉課
【電話】35-0888