- 発行日 :
- 自治体名 : 高知県越知町
- 広報紙名 : 広報おち 2025年11月号
よそもん通信とは、固定概念なくまちの魅力に気付くことができる地域おこし協力隊を「よそもん」と置き換え、その活動内容を町民の方々に広く知ってもらうためのものです。
■演奏会と甘酒作り たかしま(食に関する特産品)
越知町に来て約5カ月が経過しました。夏の高知は、暑かったのですが、きれいな川があるのでよく涼みにいきました。夏でも冷たい川に入れるのは越知町に移住した特権だと感じました。本当に移住して良かったと感じています。
7月峰興寺の文殊祭で、ガンクドラムという打楽器の演奏を披露させていただきました。2回目の演奏会でしたが、町の方々に喜んでもらえて良かったです。ミニデイなどでも演奏することがあるので演奏を聴く機会が今後も増えていくと思います。
先月から越知町で採れたお米を米麹にして、初めて甘酒を作りました。
甘みが強くおいしい甘酒が作れました。これから寒くなってきたら、温かい甘酒の時期になります。皆さんは、甘酒のイメージは冬ではありませんか?江戸時代は夏バテ防止に飲まれていて、俳句の季語も実は夏なんです。とはいえ、いつ飲んでもおいしく健康に良い甘酒。
もっと皆さんにも飲んでもらえるように活動していきます。
■お祭りに参加して いのうえ(暮らし寄り添い)
暮らし寄り添いコミュニケーターミッションのいのうえです。
越知に来て、まもなく半年がたとうとしています。高齢者向けのミニデイや体操に加え、各地区のイベントにもお邪魔させてもらう機会が増えました。顔も覚えてもらえ、声をかけていただくことも増えて、とてもうれしく思っています。
夏は、横畠、片岡、鎌井田の3カ所のお祭りに参加し、盆踊りもご一緒しました。手の動きや足の運びを、ベテランの方を見ながらどうにかまねてみようとしましたが…全くついていけませんでした。「ベテランの動きは絶対まねできないよ」と地元の方に言われたので、次はよりシンプルな動きで踊っている方を見つけて、まねしてみました。すると、今度はなんとか頭と体が連動して、ついていくことができました。同じ踊りでも、シンプルに踊る方と、ベテランの方では、まねできる・できないという違いがあるのが不思議で、いきなり飛び級はできないということを学びました。
もう一つ印象的だったのが、桐見川・西浦地区の七夕祭りです。旧暦の7月7日に行われるので、今年は8月28日でした。このお祭りの特徴は、七夕と言えども笹飾りを用意するだけではなく、山の木にくくられた100mを超えるロープに飾りをぶら下げて、谷に渡すところです。飾りはボウトウと呼ばれるわらで編んだいくつかのシンボルと、色紙をよったものをロープに挟みます。昔はボウトウだけでなく、ロープまでわらの手編みだったと伺い、当時の人の苦労に思いをはせました。そして、このお祭りで一番驚いたことは、開始時間が早朝6時だったことです。なぜこの時間か、はっきりとした理由は分からないようですが、山あいから差し込む朝日が、飾りを照らしたときの輝きに「これが朝6時に始まる答えかもしれない」と思うほどの神々しさを感じました。「昔からやってるから」と理由を求めず、粛々と受け継ぎ続けていく力が、七夕の願いを届けるのだと思いました。
また来年もお祭りに参加したいと思いますので、よろしくお願いします。
