くらし 【特集】災害に備える 油断せず避難 命守る行動を(1)

治水対策が進む一方、災害は想定を超えてくるため絶対安心はありません。日頃から備蓄や避難ルートの確認が大切。避難情報が出たらできるだけ早く、少しでも安全な場所に避難してください。

■災害への備えを万全に
久留米市では、令和5年の大雨で641棟が床上浸水し、大きな被害がありました。昨年は幸いにも災害を免れましたが、今後も油断はできません。線状降水帯がとどまると、短時間で道路が冠水し、身動きが取れなくなることがあります。大雨の時期が来る前に、食料・水・携帯トイレなど家庭での備えを確認しておきましょう。
災害発生の恐れがあるとき、警戒レベルに応じて避難情報を出します。市ホームページやLINE(ライン)、テレビなどで情報収集してください。

■警戒レベルに応じた行動を
警戒レベル3「高齢者等避難」以上の発令や台風の影響が予想される時に、市は避難所を開設します。できるだけ早く、少しでも安全な場所に避難しましょう。警戒レベル4「避難指示」はすでに災害の恐れが高まっている段階。川が増水しているなど、見慣れない変化があった時も避難するタイミングです。自分の身を守るために、各レベルの内容を確認し、適切な行動をとってください。

■ハザードマップで確認を
市ホームページに「Web(ウェブ)版ハザードマップ」を掲載しています。日頃から、自宅や学校、勤務先の情報を確認し、もしもの時の避難ルートを確認しておきましょう。実際に大雨が降ってきたときは、市ホームページで川の水位や道路情報を確認できます。安全なルートを再確認して避難を。
人には「自分は大丈夫だろう。周りも避難していないから大丈夫」という思い込みがあります。避難情報を確認し、周りの人にも早めの声掛けを。災害時は誰もが不安になります。ためらわず、命を守る行動を取りましょう。

◎気象・災害情報や避難所情報はこちら
※QRコードは本紙P.2をご覧ください。

■《NEW》Web版ハザードマップで避難ルートを考える
市ホームページの「Web版ハザードマップ」では、浸水想定エリアや土砂災害警戒区域、避難所などを確認できます。避難する際の安全なルートを考えるのに役立ちます
(1)スマホで「久留米市 Web版ハザードマップ」と検索
(2)トップ画面が出たら、見たい場所を指で拡大する
(3)「ルート」ボタンを選ぶ
(4)「出発地」と「到着地」を選ぶ
(5)「ルート検索」で完成

◎ペットとの避難に悩んだら〔動画〕
※QRコードは本紙P.3をご覧ください。

■大雨時は、今の状況をリアルタイムで確認
◇洪水や土砂災害の危険度、川の水位を確認
気象庁のホームページ「キキクル」で、洪水や土砂災害の現在の危険度が確認できます。各所にあるライブカメラでは、川の増水状況や水位、周辺の天候状態などを確認できます

◇道路の冠水場所を確認
市がLINEで運営する「久留米市防災チャットボット」では、市職員や地域役員、消防団から収集した被害情報をリアルタイムに配信しています

◎被害現場の写真や位置などが分かります