くらし 社会参加で認知機能を維持 「もの忘れ」かなと思ったら

・約束をよく忘れる…
・料理の味付けが分からない…
・趣味や外出の意欲が湧かない…
・同じものを何度も買ってしまう…

年齢を重ねると、人の名前や物の場所を思い出せなくなったり、約束を忘れてしまうことがあります。「もの忘れ」の原因や予防方法を紹介します。

■誰でも脳は老化する
脳も体と同じように老化していきます。これは誰にでも起きること。脳細胞が少しずつ変化するうちに、脳が萎縮して記憶力や判断力が落ちてしまうのです。
さっき食べたものや暗証番号などを忘れたり、お金の計算ができなくなったら注意が必要です。これは、MCI(軽度認知障害)と呼ばれ、「認知症」の一歩手前の状態です。放っておくと認知症に進行するため、「年のせい」と思わず、適切な予防を心がけましょう。

■社会参加で脳を活性化
脳の活性化には、友人や家族との会話、運動や読書、パズルや楽器の演奏などが効果的。今より10分活動を増やすことで、介護予防にもつながります。その中でも、地域の集まりやボランティアなどに参加し、何らかの役割を持つことが脳の働きを良くします。
市は、市内の社会参加活動をまとめた「久留米市元気100年サポートブック」を作成しています。生きがいづくりや社会貢献活動のほか、仕事や健康維持に関する情報を紹介。
サポートブックは、長寿支援課、各総合支所、各市民センター、地域包括支援センターで配布しています。市公式ホームページからダウンロードもできます。

◇脳機能の状態イメージ

◎介護予防に役立つ様式集はこちら
※QRコードは本紙P.6をご覧ください。

■自然とやる気が湧き出る
市内には、234の老人クラブがあり、おおむね60歳以上の人が、生きがいづくりや健康維持、地域貢献などを目的に活動しています。南校区老人クラブで、鍵盤ハーモニカ講座を開催する真子勝代さんに聞きました。
昨年から講座を始め、月2回17人で活動しています。年齢も70代から90代までさまざま。参加した人が「すごく楽しい」と目を輝かせてくれたり、家で練習してくれたりするのがうれしいです。「演奏」よりも健康に過ごすことを大切にしているので、曲を忘れたり、間違えたりしても大丈夫。家に引きこもっていた人も、通い始めた瞬間から、自分もやらなきゃという力が湧き出ていて。「できるようになりたい」という意欲が、何より健康の秘訣(ひけつ)ですね。

■老人クラブ会員募集
老人クラブの会員を募集しています。カラオケやグラウンドゴルフ、小学生への昔遊びの手ほどき、登下校の見守りなどさまざまな活動があります。

◎詳しくはこちら
※QRコードは本紙P.7をご覧ください。

問い合わせ先:市シニアクラブ連合会
【電話】0942-39-1550
【FAX】0942-65-7250
受付時間は平日の9時~17時

■「もっと知ろう認知症」を開催〈入場無料〉
認知症への正しい理解を深めるイベント『もっと知ろう認知症』を開催します。判断能力が衰えた人の暮らしや権利を守るための「成年後見制度」をトーク形式で紹介。認知機能をチェックできるコーナーや相談ブースもあります。
日時:11月1日(土) 11時~16時30分
会場:シティプラザ久留米座

◇映画「ケアニン」を上映
若い介護福祉士と認知症の高齢女性との関わりを描く映画「ケアニン」を上映します。当日先着順(定員399人)で受け付け。

問い合わせ先:長寿支援課
【電話】0942-30-9207
【FAX】0942-36-6845

◇もっと知ろう認知症
トークセッションと映画上映会

・11時~
認知機能チェックコーナー
映像を見て回答するだけで脳の健康状態が分かります

・13時~13時50分
光ママと学ぶ「はじめての成年後見制度」
認知症になったときの財産管理を軽快なトークで分かりやすく

・14時20分~16時5分
「ケアニン」上映会

◎ひとりで検査するから安心

問い合わせ先:長寿支援課
【電話】0942-30-9207
【FAX】0942-36-6845