くらし 市民活動の輪広がる 思いに共感し、活動が広がる

久留米市では、さまざまな人や団体がまちや社会をより良くするために市民活動を行っています。地域の力を合わせて課題解決に取り組む事例を紹介します。

■ランドセルを届けたい
「久留米大学キャリアプロジェクト」は、市民などから寄付されたランドセルをきれいにし、譲渡する取り組みなどを行っています。ランドセルの再活用を通した環境保護と、必要な人に届けることが目的です。
活動のひとつが、11月と1月にある譲渡イベント「ランドセルランド」。子どもたちは会場に並んだ中から好きなランドセルを選べます。去年は149個のランドセルが寄付され、42個を子どもたちが受け取りました。

■団体の思いに共感
活動に欠かせないのが企業の協力です。学生は譲渡イベントに向けて自ら協力企業を探し、協力を得るために自分たちの活動をプレゼン。今年の譲渡イベントには、活動に共感した10社が資金援助や場所の提供などで協力します。
市内にある「つなぐ書店」もそのひとつです。譲渡イベントで絵本や児童書などを無償で提供。子どもたちは、好きな本を1冊、選んだランドセルに入れて持ち帰ることができます。
つなぐ書店の前田修宏取締役は、「私たちは、障害のある人が働ける場を作ろうと古本屋を開いています。学生さんたちの思いに共感し、去年から会場で配る本を提供しています。活動に協力することで、本を読む子どもたちが増えてほしいですね」と話しました。

■企業との連携で活動が広がる
同団体代表の蒲原崇慎さん(久留米大3年)は、「企業の皆さんの協力があり、ランドセルを譲渡するだけでなく、本を渡すなど、さまざまな企画を準備できました。他の企画と組み合わせることで来場者も譲渡イベントに気軽に参加できるようになったと思います。これからも、企業と協力しながら、ランドセルを必要としている子に届けたいです」と話しました。

■効果的に問題を解決
市には、まちや社会を良くしようと活動する団体や企業が多くあります。協力し合うことで、双方にメリットが。企業にとっては、社会貢献やアイデアの発掘に、団体にとっては、活動の広がりや資金確保につながります。互いに一歩踏み出して声を掛け合い、協力することで地域課題を解決する輪が広がります。

◎ランドセルランド公式インスタグラム
※QRコードは本紙P.5をご覧ください。

■活動の相談は「みんくる」へ
市民活動サポートセンター「みんくる」では、団体と連携したい企業や新たに活動を始めたい人などからの相談を受け付けています。市民活動団体同士や企業とのマッチングのサポートも行っています。くるめりあ六ツ門6階にあります。

問い合わせ先:みんくる
【電話】0942-30-9067
【FAX】0942-30-9068

■クラウドファンディングで活動を応援
市民活動団体が市と協働して、ふるさと納税を活用したクラウドファンディングに取り組みます。市民の皆さんも寄付ができ、寄付金は税控除の対象です。地域課題を解決するための活動に支援をお願いします。

募集期間:10月1日(水)~12月31日(水)

《対象団体》
◇ギャンブル依存症家族の会福岡
ギャンブル依存症の予防・啓発活動
目標金額:160万円

◇にじいろCAP(キャップ)
子どもが企画する児童虐待防止の啓発イベントの開催
目標金額:210万円

◇umau.(ウマウ)
子どもが「自分流」を極める地域の学校づくり
目標金額:300万円

◇本業+αプロジェクト
お店を生かした地域の居場所づくり
目標金額:190万円

◇高良山竹林環境研究所
高良山の竹林整備、交流拠点づくり
目標金額:300万円

◇花火動乱蜂保存会
動乱蜂会場の環境整備や安全確保
目標金額:120万円

◎団体や寄付の詳細はこちら
※QRコードは本紙P.5をご覧ください。

◎皆さんの支援が力になります。今年も応援をお願いします!

問い合わせ先:協働推進課
【電話】0942-30-9064
【FAX】0942-30-9706