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〔テーマ〕春も感染症にご注意を!
飯塚市立病院 感染管理
認定看護師 伏貫(ふしぬき) 智恵(ちえ)

今シーズンのインフルエンザA型は、警報レベルをはるかに超える感染状況でした。
現在はピークを過ぎ、減少していますが、これからの季節も感染症には注意が必要です。
では、どのような感染症に気をつければよいのでしょうか。まずひとつは、インフルエンザA型が落ち着いた後に流行し始めるインフルエンザB型があります。
インフルエンザB型の特徴は、A型に比べて進行が緩やかで、感染してから発症するまで1~4日間と言われており、発症後、7日間くらいは他の人に感染させる恐れがあります。症状としては、37.5度以上の発熱や頭痛、のどの痛み、咳、鼻水などが表れ、腹痛や下痢などの消化器症状を伴うこともあります。
次に、急性胃腸炎を引き起こす感染症として、ノロウイルスやロタウイルスなどもあります。子どもや高齢者は重症化しやすく、脱水になりやすいため医療機関の受診をおすすめします。
これらの病気の家庭内感染を防ぐためには、以下の予防策が効果的です。
・帰宅直後の手洗いとうがい
・人混みでのマスクの着用
・室内の換気と適度な湿度管理
春の暖かな気候の中でもウイルスは存在しています。元気に春を過ごせるよう感染予防策を引き続き行っていきましょう。

※飯塚市立病院よりお願い
・初診の方は、かかりつけ医より紹介状を持参していただくようお願いします。
・正確な薬剤情報や特定健診情報を取得・活用することができる、マイナ保険証の利用にご協力をお願いいたします。