くらし まちのわだい

■福岡の八女茶発祥の地で献茶祭
茶業関係者や県知事など約100人が参加し、5月2日(金)第62回献茶祭が黒木町笠原の霊巌寺で行われました。八女茶は室町時代、霊巌寺を建立した栄林周瑞禅師(えいりんしゅうずいぜんじ)が中国から持ち帰った茶の種子を、鹿子尾村(現在の笠原地区)の庄屋、松尾太郎五郎久家に与え、栽培や製茶法を伝えたのが始まりとされています。簑原市長は「生産者をはじめ茶業関係の皆さまとさらなる連携を図り、時代に即した新たな施策を展開し、国内外に向けて八女茶の認知度を高めます」とあいさつしました。

■新茶の初入札会
4月19日(土)、JA全農ふくれん茶取引センターで令和7年度新茶の初入札会が行われ、県内の茶商や卸業者など24社が参加しました。参加した茶商らは、外観・水色・香り・味を基準に、出品された茶葉を吟味し入札を行いました。今年の初入札会は、47点、83.1kgが出品され、最高値は1kg当たり10万円の値が付き、平均価格は9,371円となり、寒さにより昨年より数量は少なかったものの、高品質な新茶が取り引きされました。

■できたての新茶をどうぞ
第10回目の八女新茶まつり(同実行委員会主催)が、5月5日(祝)、べんがら村で行われました。晴天に恵まれ、会場には市内の茶業者や飲食店23店舗が並びました。また、絣の着物をまとった茶娘の皆さんが来場者に新茶を振る舞い、できたてのおいしい新茶を味わってもらいました。その他、さまざまなステージイベントや、マルシェ、八女茶娘クイーンコンテストなども行われ、会場は大いにに
ぎわいました。

■災害用トイレトレーラー導入
災害時のトイレ不足による衛生環境の悪化を防ぐため、移動式のトイレトレーラーを導入しました。水洗式の個室洋式トイレを4室備えており、最大1500回の使用が可能です。さらに、ソーラーバッテリーを搭載しており、停電時でも使用できるのが特長です。
けん引車での移動・設置が可能なため、災害時だけでなく、総合防災訓練や市主催のイベントなどでも活用します。5月5日(日)に開催された八女新茶まつりで、来場者へお披露目されました。
・個室はゆったりとした広さがあり、水洗洋式トイレのほか手洗い用の洗面台や鏡も備えられていて、快適に利用できます。

[八女の魅力をアピール]
トレーラーの外観には、みどりちゃんや八女茶、桜の木が描かれており、華やかで親しみやすいデザインに仕上がっています。

■お茶を知り、体験する
5月3日(祝)~5日(祝)と25日日)の4日間、星野村茶の文化館で「星の新茶まつり」が開催されました。
会場では新茶販売のほか、釜でいった茶葉を手もみして作る「釜炒り茶体験」や「抹茶ひき体験」が行われ、親子でお茶とのふれあいを楽しんでいました。また、お茶屋さん直伝の「おいしいお茶の淹れ方講座」や、5種類のお茶を飲み比べて当てる「闘茶会」では、参加者が味や香りの違いを感じながら、お茶の知識を深めていました。
里山の風景の中、会場は八女茶の香りに包まれ、来場者はゆったりとした時間を過ごしていました。

■團伊玖磨(だんいくま)さんを偲しのぶ-だご汁忌-
童謡「ぞうさん」「やぎさんゆうびん」、合唱曲「筑後川」などで知られる作曲家・團伊玖磨さんは、黒木町をこよなく愛し、だご汁が好物でした。
5月17日の命日にあわせ、5月16日(金)に恒例の「だご汁忌」が黒木町の素盞嗚(すさのお)神社で行われました。式典では、記念碑へのだご汁の献上や、黒木小学校6年生30人による「だご汁の歌」の斉唱、消防音楽隊25人による「八女消防の歌」演奏などがありました。終了後には、歌詞にも登場する、いりこ、じゃがいも、夏豆、かぼちゃ入りのだご汁がふるまわれ、多くの参加者が郷土の味を楽しみました。

■石橋家のお墓を守る
黒木町出身の石橋忍月・三男の山本健吉は、親子二代にわたって日本の文学界で活躍した文芸評論家です。
親子が眠る無量寿院(西古松町)で5月7日(水)、黒木文化連盟による恒例の墓掃除が行われました。落ち葉を掃き、花を飾ってきれいになったお墓に、会員の皆さんで手を合わせ故人を偲びました。
内藤賢司会長が石橋家のルーツについて紹介し、生前の功績について参加者とともに語り合う場となりました。

■早春の八女を歩いて満喫
3月25日(火)、26日(水)に青少年チャレンジウォークが1泊2日で開催され、市内の小学4年生から中学3年生までの53人が参加しました。
2日間かけてオルレコースを往復し、約22kmを歩きました。参加者は、コースの途中で出題されたクイズやゲームを班で協力して解きながら、違う学校や学年の友達との交流を楽しみました。
天気にも恵まれ、菜の花や開花をし始めた桜など、随所に八女の春を感じた2日間となりました。

■桜満開の男ノ子焼の里を願って
立花町の男ノ子焼の里では、美しい未来の里山づくりのため、桜や紅葉などの植樹活動を行っています。
春の陽気に包まれた4月下旬、今年は2日間にわたって桜の苗木の植樹会が行われ、18日(金)には筑南小学校6年生と筑南中学校3年生の生徒、約30人が参加しました。
19日(土)に「男ノ子焼の里 春まつり」と同日に行われた植樹会には簑原市長はじめ、地域にゆかりの深い人たちが集いました。

・中学生が小学生をフォローし、泥だらけになりながらも懸命に急な斜面を登りました。植樹した苗木には、生徒自身がデザインした、色とりどりのネームプレートが取り付けられました。
・タケノコや草花など里山の自然と触れ合いながら、笑顔と賑やかな声あふれる、楽しい植樹会になりました。
・男ノ子焼の里が、桜の花でいっぱいになることを夢見ながら、2日間で60本の桜の苗木を植樹しました。

■全国大会出場選手が活躍を報告
3月に東京都で開催された「日本少年野球春季全国大会」に出場した筑後ボーイズ(中学硬式野球)が、4月7日(月)に市役所を訪問し簑原市長に大会結果報告を行いました。
チームは2回戦まで進出し、参加した選手は今回の経験を活かし次の大会も頑張りたいと意気込みを話しました。