くらし あさくらびと No.49

地域で話題になっている人や団体、企業などを紹介するシリーズ。第49弾は、ブリヂストン甘木工場の工場長・宮川さんを取材しました。

■Interview
株式会社ブリヂストン
甘木工場 工場長 宮川秀樹さん
昭和48年5月、甘木工場が操業開始。今年で53年目を迎える。主にトラック・バス用ラジアルタイヤを生産し、国内のみならず欧米やアジア、中近東など、甘木工場から世界市場へ高品質のタイヤを供給し続けている。
また、毎年行われる「ブリヂストン甘木工場祭」や筑後川の清掃活動、県道の植栽活動など、年間を通しさまざまな活動やイベントを実施。現在、工場入口から工場内にかけてクリスマスイルミネーションが点灯している。

◆地域とともにある工場
○地域への恩返し
甘木工場の操業開始は昭和48年。主にトラック・バス用のタイヤを生産しており、国内のみならず、朝倉から世界市場へ向けて供給しています。国内10カ所にあるタイヤ工場の中で、甘木工場ならではの特徴は、工場周辺を囲むグリーンベルトです。「緑の中の工場」として緑化推進に取り組み、敷地内にはホタルが生息できるビオトープも開設。毎年、近隣の保育所の子どもたちを招いたホタルの放流会や鑑賞会を開催しています。また、工場外に騒音が漏れないよう動力源を工場中央に配置するなど、自然豊かな朝倉の地で、地域の皆さんと共生していくための設計となっています。
この地域で「モノづくり」ができるのは、地域の皆さんのご理解・ご協力があるからこそ。そんな皆さんへの恩返しと思い、甘木工場では、さまざま活動やイベントを行っています。

○14万球が彩る工場
地域への恩返しの活動の一つが、毎年11月から1月にかけて点灯する工場のイルミネーション。春は甘木公園などの桜、夏は三連水車、秋は秋月の紅葉など、季節ごとに魅力がある朝倉の観光スポットの中で、冬はブリヂストンのイルミネーションで楽しんでもらいたいと始まりました。年々、装飾を増やし、今年は約14万個の電球を使用しています。昨年は延べ5千人にご来場いただき、点灯式の際には、従業員によるバンド演奏や来場者へお菓子も配布。このイルミネーションを通して、より多くの人にブリヂストンのことを知ってほしいと思います。
また、毎年10月頃には「ブリヂストン甘木工場祭」を開催。今年は地域の皆さんからの催し物も多く、3カ月前から打合せや準備を進めました。当日の来場者は約2千人。お祭りでは「来年も楽しみにしています」などのうれしい声をいただきます。コロナ禍で中止になった時期もありますが、毎年期待してくれている地域の皆さんのため、イルミネーション含め、途絶えさせてはいけないイベントだと思っています。

○地域の皆さんへ
地域の皆さんと触れ合う中で、たくさんの感謝の言葉をいただき、この地域で「モノづくり」ができることのありがたさを実感しています。ブリヂストンが朝倉にあって良かったと思ってもらうため、今後も皆さんに喜んでいただけるような活動を続けていきます。イルミネーションは来年1月末まで。ぜひ、甘木工場へお越しください。

■株式会社ブリヂストン甘木工場[小田2011番地22-7111(代表)]
外周を緑で囲まれた甘木工場は、昭和60年、「緑化推進運動功労者」として内閣総理大臣賞を受賞。工場内にはお茶の木も植えられており、毎年4月に従業員で茶摘みを行い、新茶を周辺の福祉施設へ寄付しています。
また、筑後川の清掃などの環境保全活動にも取り組み、敷地内のビオトープでは子どもたちを招いたホタルの放流会と鑑賞会を開催。子どもたちに自然環境への関心を持ってもらうための機会を提供しています。

◆甘木工場イルミネーション2025
令和8年1月31日(土)までの期間、工場入口から工場内にかけてイルミネーションが点灯しています(点灯時間は17時~24時)。
11月7日(金)に行われた点灯式では500人以上が集まり、来場者と一緒に点灯のカウントダウン。約14万球の光が一斉に照らされると、会場からは歓声が上がりました。