- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県朝倉市
- 広報紙名 : 広報あさくら 第418号(令和7年12月号)
地域のイベントや話題となった出来事などを写真付きで紹介するコーナーです
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■高校生たちが考案
規格外野菜を活用した新商品
10月12日、イオン甘木店で「産学官連携プロジェクト」の商品開発により誕生した新商品の展示販売会が行われました。このプロジェクトでは、フードロス削減を目的として、市や地元高校・企業が連携。商品名やラベルデザイン、レシピなどは高校生たちが考案し、規格外野菜を活用した3商品「柿とナッツのネギ味噌ラー油」「胡麻ネギッピードレッシング」「和風ネギッピードレッシング」を開発しました。
販売会当日は、開発に携わった高校生たちが商品のプレゼンテーションを行い、試食を呼び掛け。訪れた人たちは興味津々に商品を購入していました。
■朝倉市指定無形民俗文化財
第41回甘木盆俄保存公演
10月26日、ピーポート甘木で、41回目となる甘木盆俄の保存公演が開催されました。
今回の公演では、朝倉市制施行20周年記念として「春朔(しゅんさく)センセの夏祭り」を披露。日本で初めて予防接種(種痘)を成功させた秋月藩医・緒方春朔を題材にした特別演目です。その他、恒例の創作歌舞伎「伊達模様甘木賑(だてかぶきあまぎのにぎわい)」や小学生による「白浪五人男(しらなみごにんおとこ)」「甘木娘晒舞(あまぎむすめさらしまい)」、大人が演じる「白浪五人男浜松屋店先の場・蔵前の場」など盛りだくさん。
上演中には、会場から掛け声があがり、観客たちは、抑揚のついた長ぜりふや迫力ある演技、美しい舞に魅了されました。
■獅子乱舞
秋の大祭蜷城おくんち
10月21日、美奈宜神社(林田)で無病息災と五穀豊穣を祈願する秋の大祭「蜷城おくんち」が行われました。
奉納された獅子舞は、蜷城地区に500年以上前から伝わる県指定無形民俗文化財。2頭の獅子が勇猛に境内を暴れまわり、息の合った獅子舞を見た参拝客からは、大きな拍手と歓声があがりました。この日は、毛槍(やり)、太鼓、雅楽、舞姫なども披露され、訪れた人たちで大にぎわいでした。
■審議会から答申
男女共同参画のまちづくりへ
10月22日、市役所で「第4次朝倉市男女共同参画推進計画令和6年度分年次報告書」について、市男女共同参画審議会から答申が行われました。今回は、ジェンダー平等のための人材育成について意見があり、実現可能な目標値の設定についても言及がありました。市では「第4次朝倉市男女共同参画推進計画」に基づき、今後もさまざまな施策に取り組みます。
■全国藩校サミット朝倉大会
旧藩主が朝倉の地に集結
11月1日、ピーポート甘木で、第22回全国藩校サミット朝倉大会が開催されました。今大会では「人づくりは国づくり」をテーマに、全国各地に伝わる藩校の伝統や精神を現代の視点で考えることを目的としています。
当日は、延べ1100人の観客が来場。午前中は、秋月藩稽古館含め3藩の藩校のパネラーによる藩校報告会が行われ、各藩校の歴史や特徴、教えが現代にどう生かされているかなどを報告しました。
午後からのサミット本大会は、秋月中学校生徒によるオープニングアクト「稽古館の教え」の暗唱で開幕。歴史作家・河合敦さんの基調講演や将軍家・德川家広さんなどによる当主座談会が行われ、普段は聞けない貴重な話に観客は真剣に聞き入っていました。
その後、旧藩主の紹介として全国から集まった当主34人がステージに登壇。圧巻の景色に会場からは歓声が上がりました。最後に秋月藩・黒田長幹さんが大会宣言を読み上げ、次期開催地である郡山藩(大和郡山市)へバトンが引き継がれると大会は閉幕。
藩校の教えから過去を学び、現代を見つめ直し、より良い未来へつなぐことができる大会となりました。
■秋月鎧(よろい)揃え
秋月の伝統文化を堪能
11月9日、秋月地区で「秋月鎧揃え」が行われました。鎧揃えは、黒田長興が島原の乱への出陣前、正月三日に鎧揃え(戦勝祈願)を執り行ったことが由来です。
当日は、あいにくの雨模様。式典は秋月コミュニティセンターの講堂で行われ、「光月流太鼓」の一糸乱れぬ太鼓や男子へ初めて鎧を着せる「鎧着初め之儀」などが披露されました。式典の最後に勝どきが上げられると、空には晴れ間が差し、鎧武者は秋月城跡(秋月中学校グラウンド)へ向け出発。秋月の町並みを練り歩き、城跡では「林流抱え大筒」の轟音も鳴り響きました。最後は長屋門前で記念撮影。秋月の伝統文化を堪能できる一日となりました。
