- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県朝倉市
- 広報紙名 : 広報あさくら 第411号(令和7年5月号)
■メディアとの付き合い方・取り入れ方
1日は24時間です。子どもの生活時間の中で、睡眠時間、食事の時間、園や学校で過ごす時間、友だちとのおしゃべりや遊ぶ時間などを引くと、メディアの視聴時間は2時間が限度だといわれています。
メディアの視聴時間と学力との関係をみると、視聴時間が平日1時間以内の子どもと4時間以上の子どもでは、きちんと視聴時間をコントロールしている子どもが、どの教科も得点が高いという結果がでています。
子どもの年齢がいくつなのか、どのような生活をしているのかを踏まえた上で、基本的に「2時間以内」を目安として生活の中に取り入れていきましょう。
◇親子の絆を深めるために
乳幼児期には、テレビなどのメディアは消し、ゆったりとした気分で赤ちゃんと向き合い、「アーアー」「ウーウー」などの声を出したときにはできるだけ応えてあげましょう。言葉は1歳前後で話し始めることが多いです。それまでは言葉が話せない赤ちゃんにも積極的に話しかけることが、言葉の発達にはとても大事です。
言葉が話せない赤ちゃんは泣いたりぐずったりすることで「おなかがすいた」「おむつがぬれた」などを訴えます。なぜ泣いているのかわからないとき、むやみにメディアを見せるのではなく、「どうしたの」などの声かけや抱っこなどを繰り返すことで親子の絆が深まっていきます。そのためにも、特に2歳までのテレビ・スマホ・タブレットなどの視聴は控えることをおすすめします。
赤ちゃんは遊びの中で育つものもたくさんあります。赤ちゃんは次第に自分の体をコントロールできるようになり、人、自然、物との触れ合いの中で、さまざまな能力が育っていきます。メディアではなく、親子が同じものに向き合って過ごす絵本の読み聞かせは、親子がともに育つ大切な時間です。
◇自然との触れ合いも大事に
子どもの体力・運動能力は子どもが自主的に体を動かして遊ぶことで育ちます。そして、言葉の力や社会性も遊びながら育っていきます。さまざまなことを体験することで、見る、聞く、嗅ぐ、味わう、触れるといった五感がバランスよく育ちます。
現在、日本の子どもたちは、体を使って遊ぶ機会が少なくなってきています。その結果、運動不足による肥満などの生活習慣病や、ロコモティブシンドロームが問題になっています。散歩や外遊びなどで一緒に過ごすことは子どもの体力・運動能力そして五感や共感力を育むことにつながります。
また、乳幼児期は視力が発達する重要な時期でもあります。テレビやスマホ、タブレットなどの平面画面を見る時間が長いと視力の発達を妨げる要因となります。外で自然と触れ合うなど、メディアから離れた時間もつくりましょう。
◇メディアとの付き合い方の参考に
・2歳までのテレビ・ビデオなどの視聴は控えましょう。
・授乳中・食事中のテレビ・ビデオなどの視聴は控えましょう。
・すべてのメディアへ接触する総時間を制限することが重要です。1日2時間までが目安。テレビゲームは1日30分までが目安です。
・子ども部屋にテレビ・ビデオ・パソコンを置くことは控えましょう。
・保護者と子どもでメディアを上手に利用するルールをつくりましょう。
※引用・参考
公益社団法人日本小児科医会HP内「子どもとスマホ・メディア」
(【URL】https://www.jpa-web.org/information/sumaho.html)
問合せ:市健康課
【電話】22-8571