くらし 九州・山口 未来の森~みんなで学ぼうSDGsプロジェクト~

那珂川市×読売新聞西部本社×FBS福岡放送

こどもたちが植樹活動などを通してSDGsについて学ぶプロジェクトを令和3年SDGsから読売新聞西部本社が実施しています。
今年度は、植樹地の那珂川市と読売新聞西部本社、FBS福岡放送が協定を結び、南畑小学校の児童を対象に、日本製紙工場見学、読売KODOMO新聞寄贈、SDGs出前講座、植樹式などが約3カ月にわたり「SDGsプロジェクト」を実施。その活動に密着しました。

◆7/15 SDGs普及啓発に関する協定締結
今年度、(株)読売新聞西部本社、(株)福岡放送とSDGsの普及啓発などに協力して取り組んでいくことを目的とした協定を締結しました。

◆7/29 日本製紙(株)八代工場見学
南畑小学校の児童と保護者23人が、熊本県八代市にある日本製紙(株)八代工場でSDGs新聞教室と工場見学に参加しました。

九州各地や海外からもトラックや船で運ばれてきた木材チップの山を目の当たりにしたこどもたちは、想像以上のチップの量にとても驚いていました。
木材チップを砕いたり、溶かしたりして、紙の原料の木材パルプになります。

新聞紙や再生紙の原料になる古紙(新聞やチラシなど)が運ばれている様子を見学しました。
古紙は、溶かしたり、洗浄したりして、紙の原料の古紙パルプになります。

製紙された新聞紙を見学しました。
使用済みの新聞を古紙として回収し、再度新聞紙を作るリサイクルの仕組みを学びました。
新聞紙は、木材パルプ30%、古紙パルプ70%の割合で製紙されます。
Q なんで八代市に工場を作ったんですか?
A 製紙には水をたくさん使うから、水が豊かな球磨川の近くに作ったんだよ。

「工場見学」をテーマにオリジナル新聞作成。
保護者も手伝いながら楽しく新聞を作りました。
工場見学で、紙ができるまでの様子を知ることができて良かったです。これから紙を大切に使おうと思いました!

◆9/12 読売KODOMO新聞寄贈
読売新聞西部本社と読売新聞販売店から、市内小学校4~6年生全員に「読売KODOMO新聞」が寄贈され、代表して南畑小学校4年生児童の代表2人が受け取りました。

ふだん新聞は読まないけど、KODOMO新聞はカラフルでイラストもあって読みやすかったです!
ところどころにクイズがあるから、解いてみたいと思いました!

◆9/19 SDGs出前授業
南畑小学校5・6年生を対象に、読売新聞西部本社「新聞のちから」委員会の高橋 淳夫(たかはし あつお)講師とFBS福岡放送のキャラクターのバカチンガーさんから『SDGsってなんだろう?』をテーマに授業をしていただきました。
7月の工場見学を踏まえ、10月の植樹式に繋がる内容の授業で、最後はグループごとに「イチオシ」SDGs活動の発表を行いました。児童たちにできるSDGs活動を考え、見つけることができた実りある授業でした。

これから、ご飯をちゃんと食べたり、ごみを拾ったりして、自分にできることをやっていきたいです!

◆10/8 植樹式
日本製紙株式会社の社有林(那珂川市南面里)約1,500平方メートルに、南畑小学校5・6年生32人が250本の福岡県産「少花粉ヒノキ」の苗木を植樹しました。
南面里の林道から山道に入り、約20分登った場所で植樹を行い、登山の疲れも見せず、一人で10本近くの植樹をした児童も。自らの手でSDGsに貢献する実感を得られた貴重な体験でした。

児童決意表明
「この木のようにグングン育って、みんなが笑顔で暮らせる社会をつくります」
「この木が大きくなるころには、ともだちや家族など周りの人を大切にできる人になります」

・読売新聞西部本社 増田 雅己(ますだ まさき)社長
自分の手で行うSDGsの一歩となるので、ぜひ心を込めて植樹してください。

・那珂川市 武末 茂喜(たけすえ しげき)市長
将来の那珂川市を担う皆さん、大人になってもこのことを忘れないように「ありがとう」の気持ちで植樹してください。

・FBS福岡放送 酒巻 和也(さかまき かずや)社長
植樹した木は、皆さんと一緒に成長していきます。

◆広報担当 ttmの特集
◇(編集後記)小さな手で植えた木が、未来の空を支えてゆく。
教室を飛び出したこどもたちにとって、工場の音も森の静けさも土のにおいも、そのすべてが授業だった。
土を握る小さな手のなかには、17の約束が眠っている。
知ることは、優しさの種をまくこと。そしてその種は、やがて地球を守る力になる。
この夏から秋にかけての学びの旅は、こどもたちの心に深く根をおろした。
この密着取材を通して、こどもたちの工場での真剣なまなざし、森で土に触れる笑顔、どれも未来への投資だと感じた。そして、SDGsは決して遠い世界の話ではなく「今日の行動」が「明日の地球」につながることを教えられた。