イベント (特集)志免町応援デーから見るお金の流れ

毎年、志免町が一体となって盛り上がる「アビスパ福岡志免町応援デー」。その開催までには、選手とのつながり、企画の立案、予算の調整など、さまざまな準備が重ねられています。今年は、広報の現場を少しだけ体験した中学生も一緒に、応援デーの舞台裏を一緒にのぞいてみました。

■職場体験レポ
9月2日(火)、3日(水)、まちの魅力推進課まちの魅力づくり係に志免東中学校の生徒4人が職場体験に来てくれました。今回のテーマは「志免町の広報担当やってみた」。広報の仕事って?を学びながら、実際にアビスパ福岡志免町応援デーを盛り上げるための企画立案を行いました。
初日は緊張した様子の4人でしたが、広報担当の業務を体験していくなかで、徐々に笑顔が見られ、最終的には活発に意見を交わせられるように。「こんなことができたら面白いかも」とアイデアを出し合いながら、企画書を作成し実際にプレゼンまで行ってくれました。「TikTokのデモ動画も作りたい!」という声も4人の中から上がり、動画制作にも挑戦。自分たちで考え、悩みながら形にしていく過程を通じて、働くことの大変さや、やりがいを肌で感じたようです。最後には、やり遂げた達成感からか、少し大人な表情に。
中学生の視点が加わることで、今年の応援デーはより親しみやすく、魅力的なものになりそうです。

■アビスパ福岡との関係性
フレンドリータウン協定は、町が進める「地域活性化とスポーツ文化の振興」と、アビスパ福岡が掲げる「地域に根ざしたスポーツクラブ」、「スポーツを通じて、地域の子どもたちに夢や感動を届け、地域に誇りと活力をもたらす」という基本理念を、互いに協力しながら実現していくことを目的としています。
今回の応援デーもこの取り組みの一つです。毎年楽しみにしている町民も多いこの応援デー。先月募集した無料招待チケットは、定員を大きく上回る応募がありました。昨年、参加した町民からは「家族で楽しめた」「アビスパ福岡にハマるきっかけになった」といったポジティブな声が寄せられています。
なお、志免町には他にもさまざまな協定があります。詳しくは2月号をご覧ください。

■(Report)応援デーが開催されるまで
◇STEP1「予算組み」
アビスパ応援デーの実施は、今年で9回目になります。毎年恒例となりつつあるイベントの一つ。とはいえ、無条件に開催できるものではありません。
町民の皆さんの声をもとに、「今年度も本当に必要なのか?」という視点で評価・改善を行い、その上で予算の活用方法を検討します。その際に、次年度に向けた課題を洗い出すなど、さまざまなステップを踏んで、予算を確保し、企画がスタートします。

〇昨年度実際にかかった金額
・観戦チケットやTシャツ、タオルマフラーなど合計約220万円

予算が活用されるまでの詳しい流れは、広報しめまち5月号に掲載しています。

◇STEP2「実施準備」
予算が確保されたら、いよいよ実施に向けた準備が始まります。期間中の毎水曜日には「応援デーTシャツ着用デー」として、志免町役場の職員がアビスパ福岡のチームカラー「ネイビー」のTシャツを着用して業務を行っています。題して「ネイビー大作戦」。町全体で応援ムードを高めていきます。昨年度のこの様子はなんと西日本新聞の朝刊にも取り上げられました。

〇準備項目
・町民向けの無料招待チケットの案内と調整、当選者への案内
・出展ブースの事業者募集
・ピッチに立つ子どもたちの調整
・タオルマフラーや応援デーTシャツのコラボグッズ制作
・応援デーの告知

◇STEP3「応援デー当日」
昨年は、副町長と担当職員がイベントステージに登壇して会場を盛り上げる場面も。スタジアムのコンコースには町の出展ブースが並び、おいしい食べ物や特産品を通じて、来場者に町の魅力を発信しました。無料招待チケットの当選者の中からさらに選ばれた人は、アビスパ福岡の選手たちとのハイタッチやピッチへのエスコートなど、特別な体験も。
ハーフタイムには、町のアイドル「シメッチャ」が元気にピッチを走り回り、町長の挨拶も行いました。これまでの戦績は5勝2敗1分け。勝率はなんと62.5%!町民の熱い応援が、選手たちの力になっていることは間違いありません。今年もスタジアムを「ネイビー」に染めて、志免町の一体感を届けましょう!