スポーツ アビスパ福岡 志免町応援アンバサダー 湯澤聖人×名古新太郎 特別対談

志免町とアビスパ福岡をつなぐ2人のキーマン
湯澤聖人×名古新太郎

志免町は、宇美町とともにアビスパ福岡と県内で最初にフレンドリータウン協定を締結。今回は、アビスパ福岡の「志免町応援アンバサダー」を務める湯澤聖人選手と名古新太郎選手に、チームや志免町への想いを語ってもらいました。
2人が着ているTシャツの「2017」は、協定を結んだ年を表しています。中央の★は一昨年のルヴァン杯優勝の証しです。

〇湯澤聖人(ゆざわまさと)
1993年10月10日生31歳
アビスパ在籍6年目。チームのJ1定着に大きく貢献する、経験豊富なディフェンダー。トレーニングの一つとして一本下駄を履き、体幹強化に励んでいる。

〇名古新太郎(なごしんたろう)
1996年4月17日生29歳
今シーズン、鹿島アントラーズからアビスパ福岡に加入したミッドフィルダー。2024年シーズンはJ1アシスト総数で2位にランクイン。高い技術とアイデアは必見。

■共に戦い、共に笑う。仲の良さがアビスパ福岡の強み
◇湯澤選手はアビスパ6年目、名古選手は鹿島アントラーズから今年移籍されたばかり。チームの印象について教えてください。
(名古選手(以下、名古))加入してまず思ったのは、仲が良いチームだなってことですね。気さくに声をかけてくれたり、ご飯に誘ってくれたり。湯澤選手を筆頭に、先輩たちがすごく優しい(笑)。
(湯澤選手(以下、湯澤))僕自身も先輩たちにそうしてもらったし、アビスパの良さは、選手同士のコミュニケーションがとても活発なところ。オフのたびに誰かしら集まって遊びに行ったり、家族ぐるみで交流したり。そういう関係性がチームの強みになっていると思います。

◇普段からよく一緒に食事に?
(名古)遠征のときは、試合後そのままご飯へ行くことも多いですね。
(湯澤)そうそう。ただ今年はメンバーの入れ替わりが多くて、積極的に誘うタイプの選手が減って。だからこそ、もっとみんなで集まれる機会を増やせたら、今以上にいい雰囲気になるんじゃないかなと思っています。僕は年齢的に兄貴っぽい立ち位置なんですが、「ついてこい!」というより「どうする?行く?」と声をかけるタイプ(笑)。
(名古)そういう親しみやすさがあるから、後輩も話しかけやすいんじゃないかな。僕は、先輩に「連れていってくださいよ」って言うこともあれば、反対に後輩を誘うこともあって。立ち位置的には、ちょうど中間くらいですね。

■個々の姿勢と厳しさでもう一段、上の世界へ
◇アビスパへの思いを教えてください。
(名古)一番に思うのは「アビスパを強くしたい」ということです。移籍前から可能性のあるチームだと感じていましたし、実際に加わってその思いは強くなりました。だからこそ、より多くの人にアビスパを知ってもらい、応援してもらえるように、ピッチ内外で自分にできることを一つずつ積み重ねていきたいです。
(湯澤)僕は6年在籍していますが、毎年少しずつ積み上げてきて今があると思うんですよ。でも、さらに一段上を目指すなら「仲の良さ」だけでは足りない。ここから先は、もう一つ上の厳しさが必要だと思っています。
(名古)確かに。サッカーはチームスポーツだからこそ、僕も全体を引き上げるには個々の姿勢がすごく大事だと思っています。特に、レギュラーメンバーが周りを触発しないといい競争が生まれてこない。だから、個人的にもそこは意識していますね。
(湯澤)これまでは上位チームにあと一歩及ばなかった試合も多く、悔しい思いをすることが何度もありました。だからこそ自分が率先して皆に声をかけたり、これまで以上に厳しさを持って向き合ったりして、今シーズンこそ上位の壁を越えたいです。アビスパはJ1の上位に行った歴史がないからこそ、逆に大きな伸びしろがある。今はまさに踏ん張りどころだと思いますし、全世代から学びながら成長していきたいです。

◇普段のトレーニングや取り組みは?
(名古)いつも午前中のチーム練習の後に食事を取り、そのままトレーニングやケアを行うのが日課です。みんなやっていることですが、やっぱり日々の積み重ねが大事だと感じています。
(湯澤)僕は近年けがが多いこともあって、コンディションの安定が課題です。この前の天皇杯で、鹿島アントラーズに負けたときは、「このままでは終われない」と思って、勢いでパーソナルトレーニングを追加しました(笑)。でも結局、大事なのは〝どれだけやったか〞ではなく、ピッチで結果を出すこと。結果を出すことが正義だし、そこにはこだわり続けたいです。

■福岡も志免も大好き!10/26は夢を届ける日に
◇湯澤選手は2023年から、名古選手は今年から志免町の応援アンバサダーとして活動されています。福岡や志免の印象はどうですか?
(湯澤)福岡はみんな優しくて、ご飯もおいしい。甘い九州のしょうゆも好きです。志免町はアンバサダーとして親近感があり、「ともにともそうプロジェクト」にも2年連続で呼んでもらっています。「志免」の文字を見ると反応してしまうほど。ほぼ志免町民みたいなものですね(笑)。これからもっと触れ合いの場を作って、今までよりも関わりを増やしていけたらと思っています。
(名古)福岡はどこへ行くにもアクセスが良くて、とても住みやすい街。地元の方々が「福岡が大好き」と口にする理由を、日々の暮らしの中で実感しています。僕は熊本の天草生まれで、父の実家は鹿児島。子どもの頃は毎年九州に帰っていたので、親しみがあります。まだ土地勘があまりないんですけど、もっと志免町のことを知ってつながりを深めていきたいです。

◇最後に10月26日(日)の志免町応援デーへ向けて一言お願いします。
(湯澤)やっぱり負けられない試合ですね。小さい頃、ヒーローだったサッカー選手から夢をもらったように、今度は自分たちが子どもたちにきっかけを届ける番。志免町の皆さんにももっとアビスパを知ってもらって、僕ら自身も志免町のことを深く知って、一緒に盛り上げていきたいです!
(名古)試合で勝って、たくさんの子どもたちに夢や勇気を届けたいと思っています。プロの選手に直接触れられる機会は意外と少ないからこそ、試合を通じてその存在を身近に感じてもらい、「夢を与える側」としての役割をしっかり果たしていきたいです。これからもスタジアムに足を運んでもらい、アビスパの魅力を存分に感じてもらえたらうれしいです。