くらし 事前の備えで命を守る(1)

梅雨前線や台風などの影響で、大雨や河川の氾濫(はんらん)などの自然災害が全国的に発生しやすくなります。自分や家族の命を守るために、事前に災害への備えを行いましょう。

■備え1 避難所の確認
「いつ」「誰が」「何をするのか」を事前に確認しておきましょう。
町では、状況に応じて指定避難所を開設します。自宅や親戚・知人宅での安全確保が可能な人は、必ずしも避難所に行く必要はありません。安全に避難できるよう事前に家族で相談しておきましょう。
ハザードマップには地震や洪水など、自然災害の種類に応じて、被災想定区域や避難場所などの防災関係施設の位置が記載されています。

避難に時間のかかる高齢者や体の不自由な人は、警戒レベル3「高齢者等避難」で安全な場所に避難しましょう。警戒レベル4「避難指示」では全員安全な場所に避難しましょう。

◇警戒レベル3 高齢者等避難発令時
1 子育て交流センター
2 総合体育館
3 大溝小学校
4 大莞小学校

◇警戒レベル4 避難指示発令時
1 子育て交流センター
2 総合体育館
3 大溝小学校
4 大莞小学校
5 木佐木小学校
※1と2の収容人数を超えた場合に5を開設します。

◇大規模災害発生時
1~5に加えて次の施設を避難所として追加します。
6 大木中学校
7 大木町柔剣道場
8 大溝保育園

〔福祉避難所〕
配慮が必要な人への支援が必要な場合は、健康福祉センターを福祉避難所として開設します。
※福祉避難所とは特別な配慮が必要な人を受け入れるための特別な避難所のことです。

※詳しくは本紙をご覧ください。

~警戒レベルと取るべき行動~

■備え2 避難する準備
非常時持ち出し品の準備をしておきましょう。飲料水や食料など、避難所の備蓄品には限りがあります。
それぞれの家庭の事情に合わせて、避難する際に必要なものを準備しておくと安心です。

●非常用持ち出し品チェックリスト
◇食料品
・飲料水
・非常食

◇貴重品
・現金
・自宅や車の鍵
・保険証やマイナンバーカード、運転免許証のコピー

◇衣類
・下着・上着
・レインウェア
・紐がない靴
・ブランケット

◇日用品
・懐中電灯
・モバイルバッテリー
・乾電池
・使い捨てカイロ
・マッチ、ろうそく
・ばんそうこう、包帯
・くすり(おくすり手帳)
・洗面用具(歯ブラシ)
・マスク
・消毒用アルコール
・ティッシュ、ウェットティッシュ
・アイマスク、耳栓

●使いながら備蓄する「ローリングストック」
ローリングストックは、普段の食品を少し多めに買い置きしておき、消費した分を買い足すことで、一定量の食品が家庭で備蓄されている状態を保つ方法です。

◇ローリングストックの始め方
(1)家庭にある食品をチェックし、人数や好みに合わせて備蓄内容や量を決める。
(2)必要なものを買い足しておく。
(3)賞味期限が古いものから消費し、消費したものは買い足す。
※(3)を繰り返し行う。

■「家庭での食料備蓄がとっても重要です」
大きな災害が発生すると、電気・ガス・水道などのライフラインが停止したり、物流が滞り水や食料が手に入りにくくなったりします。過去の例では、発災から3日目以降に国からの支援物資が届き始めることが多いですが、道路の被害状況などによっては、それ以上の時間がかかる場合もあります。
そのため、最低でも3日分、できれば1週間分の水や食料を備蓄しておくことが重要です。
ライフラインの停止に備えて、水(1日1人当たり3Lを目安に)とカセットコンロなどの熱源を準備し、食品はローリングストックを上手に活用しながら、いざという時に備えて、食料備蓄をしておきましょう。
総務課 消防防災係 石川係長