- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県築上町
- 広報紙名 : 広報ちくじょう 2025年9月号(250号)
築上町長 新川 久三
9月になりますが暑さ残る今日この頃です。今年の夏は猛暑で、しかも、8月の大雨では線状降水帯が相次いで発生し、本町でも相当量の雨量を記録しましたが大きな災害もなく安堵しているところです。
■第3回築上町議会開会
9月2日に町議会を招集しています。9月の議会は令和6年度の各会計の決算の審査をいただいた後、認定を受けることになっています。
令和6年度普通会計の決算の概要は歳入総額132億8492万3千円から歳出総額123億6987万6千円を差し引いた9億1504万7千円から、次年度への繰越し分を除いた実質収支は、8億8087万4千円となります。昨年と比較すると1億7820万1千円の増となっています。
基金の残高は74億6280万9千円で、昨年より4億3190万円の増加となりました。地方債の残高は113億1132万円で、昨年より9907万8千円減少しました。
公債費負担比率は昨年の13・6%から12・1%、経常収支比率は99・8%から99・3%とわずかに改善されています。
以上は、総括的に地方財政状況調査の県への報告となっており、決算の中身について議会で審議をしていただくことになっています。
その他の特別会計(国保等)については、全て黒字決算となっています。
■新嘗祭(にいなめさい)の行事
築上町良質米生産支援協議会主催で4月27日に今津地区の献穀田にて播種祭(はしゅさい)を、6月7日に御田植祭(おたうえさい)を行い、順調に実った稲と粟の刈り取りを行う抜穂祭(ぬいぼさい)が9月6日に催されます。その後、乾燥・籾摺(もみす)り調整を行い、11月に皇居で、地元の代表と協議会の代表が献穀の儀に参列します。
献穀田には稲と粟を作付けしており、皇居にて献穀を行います。この新嘗祭への参加は旧築城町では米の献穀を30年前に、旧椎田町では粟の献穀を50年前に行っており、次の新嘗祭への献穀は相当先になると思います。
■図書館閉館
8月17日にコマーレで図書館の閉館セレモニーを行いました。新図書館の開館が11月22日と迫って来ていますが、新図書館開館に向けた蔵書の移動に伴い、8月17日をもっての閉館です。
コマーレ内の図書館は、平成6年コマーレの竣工と同時に現在の延塚記念館3階から引っ越しをして30年間皆様に利用されてきました。
コマーレ開館のこけら落としで、九州交響楽団を招へいして開館行事を行ったことや大江健三郎さんがノーベル賞発表される一か月前に文化講演をしていただき、ノーベル賞受賞に大いに話題になったことが思い出されます。図書館はコマーレと共に本町の文化教養の館として歩んできました。新図書館に、より多くの期待をしながらの閉館です。町民の皆様には、ご愛顧をいただきありがとうございました。3か月ほど図書館のない町になりますが、7月からスタートした電子図書館やソピアと中央公民館に設置の「ちょこっと図書館」をご利用いただきながら、新しい図書館「築きのもり」にご期待ください。
町民のみなさまには残暑なお厳しき折、ご自愛いただき健康に留意してお過ごしください。