文化 【特集】祝・日本語学校開校 ~多文化共生という新たなステージを目指して~(1)

4月25日(金)、和多屋別荘に色とりどりの伝統的な民族衣装を身にまとった外国人留学生が集まり、日本語学校「ICA国際会話学院嬉野校」の入学式が行われました。
旅館内に日本語学校を併設する取り組みは全国的に珍しく、観光地の人材確保が課題となるなか、外国人人材の活用と地域への定着が期待されています。
今回は、そんな日本語学校の入学式の様子や学生についてご紹介します。

日本語学校は、嬉野市へ進出した企業で派遣事業を行う「株式会社リンクスタッフ」の関連会社である「株式会社アイ・シー・エイ」が運営する2年制の学校です。
アジア5か国の40人が、今後2年間かけて日本語の習得を目指します。
学生はネパール、パキスタン、バングラデシュ、インド、ウズベキスタンの出身で、全員が母国で4年制大学などを卒業しています。
外国人留学生は、学びながら嬉野市内の旅館などでアルバイトとして働き、卒業後は地域の働き手として活躍が期待されています。

入学式では、学生代表でネパール出身のグルン・プリティさんが「日本の文化、芸術、歴史に興味があります。いい会社で働くことが夢です。たくさん学んで夢に向かって頑張りたいです。」と抱負を述べました。

村上市長は「外国からの観光客も増えています。一方で、ホテル・旅館の人手不足が課題となっています。母国で高い技能を身に付けた皆さんが嬉野の地で日本語を学ぶことで、地域の観光産業のゲームチェンジャーになることを期待しています。また、地域の企業で情報通信技術の発展も目覚ましいことから、ICT産業の担い手にもなりえるのではないかと期待しています。」と激励しました。

中野浩子校長は「地域の皆さんと仲良くしながら自分の新たな色を見つけてほしい。可能性をいっぱい持った皆さんです。自分の夢に向かって進んでほしいと思います。」と述べました。

和多屋別荘の小原嘉元社長は「期待や希望だけでなく、一部不安もあられると思いますが、旅館のスタッフや地域の皆さんと共にサポートしていきたい。」と述べました。

学校・旅館・地域の方々が一体となって学生の皆さんを支えていけたらいいですね。

◎教室です
ご紹介します!こちらは教室です!

◎職員室です
学校の出入口は旅館の玄関とは別にあります!

◎図書室です
素敵な図書室もあります

※詳しくは広報紙P.2をご覧ください。