- 発行日 :
- 自治体名 : 佐賀県神埼市
- 広報紙名 : 市報かんざき 令和7年7月号
「熱中症」は、暑い中での運動や長時間労働が原因で多く発生していましたが、最近では散歩中や家でくつろいでいる時など、日常生活でも熱中症になる人が増加しています。
昨年、神埼市内での熱中症による救急搬送人数は36人。そのうち半数以上が高齢者でした。また、室内での熱中症発生率は約4割。室内でも油断は禁物です。
熱中症は予防できる唯一の〝災害〟です。適切な予防方法を知っていれば防ぐことができます。この夏、一人ひとりがしっかり対策をして、みんなで元気に暑い夏を乗り越えましょう。
◆高齢者や子どもは特に注意が必要です。
◇高齢者の特徴
体温を下げるための体の反応が弱くなっており、気づかないうちに熱中症になる危険がある。
・喉の渇きを感じにくい
・暑さを感じにくい
・汗をかきにくい
↓
POINT!
・室温をこまめにチェックし、エアコンや扇風機などを活用する
・喉が渇かなくても水分を補給する
・1日1回、汗をかく運動をする
※介護や世話をする人は、普段と様子が違うと感じた場合は、ためらわずに医療機関を受診させましょう
◇子どもの特徴
体温調節機能が未熟なため、熱中症になりやすい。
・地面の照り返しにより、高い温度にさらされやすい
・汗腺などが未熟
↓
POINT!
・子どもの顔色や汗のかき方を十分に観察する
・こまめに水分補給を行い、適度に休憩を取らせる
・日頃から適度に外遊びをさせて、暑さに慣れさせる
・外出時には熱のこもりやすい服を避けて、帽子をかぶらせる
◆天気予報だけでなく暑さ指数(WBGT)の確認を!
33以上熱中症警戒アラート35以上熱中症特別警戒アラートが発令されます。
暑さは「気温」だけでなく、
・湿度が高い(汗が乾かない)
・強い日差し(体が熱くなる)
・風がない(体の熱が逃げない)
といった条件でも、体に大きな負担になります。暑さ指数(WBGT)はこうした条件を元に「どれだけ暑さに注意が必要か」を教えてくれる数字です。
・環境省熱中症予防情報サイト
WBGTは環境省のサイトやLINE、テレビのデータ放送等で確認できます!
※QRコードは本紙をご覧ください。
◆熱中症対策は適切にできていますか?
熱中症はちょっとした油断でも起こります。このチェックリストで、日頃の予防を見直してみましょう。
・こまめに水分・塩分補給をしている
・エアコン・扇風機を上手に使用している
・部屋の温度を測っている
・部屋の風通しを良くしている
・暑い時は無理をしない
・涼しい服装をしている
・涼しい場所・施設を利用する
・緊急時・困った時の連絡先を確認している
◆「大丈夫」が一番危ない。
体温が40度を超えるような重篤な熱中症の場合、生命に関わることもあります。
自分は大丈夫と思わず、暑い日には外出を控え、室内ではエアコンを使用し、こまめに水分・塩分を補給するなど基本的な予防を行って自分の命は自分で守りましょう。日頃から十分な睡眠や食事を取り、体調を整えておくことも大変重要です!
◆要注意サインを見逃さないで!
めまいや立ちくらみ、吐き気がしたら、熱中症の要注意サインかも。早めに対策を行って重症化を防ぎましょう。
◇涼しい場所へ移動
日陰や冷房が効いた室内・車内など涼しい場所に移動しましょう。
◇体を冷やす
衣服をゆるめ、冷たいタオルで首筋や両脇、足の付け根を冷やしましょう。
◇水分・塩分補給
水分と塩分を同時に補給できるスポーツドリンクなどを速やかに摂取しましょう。
“意識がない”“応答がおかしい”と感じたら119番を!
・神埼市HP
指定暑熱避難施設「クーリングシェルター」の設置について
※QRコードは本紙をご覧ください。
・神埼市防災メール
クーリングシェルター開放や熱中症特別警戒アラート等をお知らせします
※QRコードは本紙をご覧ください。
問い合わせ:健康長寿課 健康増進係
【電話】51-1234